毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

世界でもっとも深い迷宮

【作者】
 円城 塔

【あらすじ・概要】
 ロールプレイングゲームの原型といえる「ゲームブック」が、媒体を本からゲー
ム、スマホと移り、「タッチパネル」という触覚を得たり、「カメラ」という視覚を
得ることで進化していく。やがて「ゲームブック」は読者の反応を知る手段を得て、
リアルタイムにより面白い話を紡ごうとしていく。面白がっているならさらに盛り上
げ、退屈しているなら話を変える動的なストーリ構築を目指していく。

【感想・考察】
 円成氏らしい、電脳世界をメタ視点から描く。人間同士が対面するときは相手の反
応を見ながら話の内容を調整していくのは普通の事だが、ゲームや本などのメディア
がユーザのフィードバックを得て動的にストーリを作るというアイディアは面白い。
AIが更に進歩していけば、「動的な小説」が実現するのかもしれない。

 

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