1日36万円のかばん持ち ー三流が一流に変わる40の心得
【作者】
小山 昇
【あらすじ・概要】
企業向け研修、セミナーを企画運営する「武蔵野」の社長である小山氏が 提供するかばん持ち実習で教える内容を書籍化したもの。
「やり方」を教えるのはセミナーだが、「あり方」を伝えるには一定の時間を 一緒に過ごすのが一番だと考え実践している。
・借金を返すよりも現金を持つことにこだわれ、B/Sをよく読め
・従業員とのコミュニケーションは密に、プライベートにも踏み込め
・銀行との関係は大事にする
・社長自らのトップセールスは効く
・売上額より、利益率、利益率より利益額
・パクリは悪くない、最初は徹底的にパくる
・健康には留意するように
・パチンコはギャンブルではなく仮説検証の練習の場
・目先の利益より会社のオーナーシップにこだわれ
といったようなことを、実際に同行する中で伝えていく研修。
【感想・考察】
現金へのこだわりや社員との関わり方、会社のオーナーシップなど 中小企業の社長を対象にした研修なのだろうと感じた。
パチンコや成功率の話など、確率の理論はむちゃくちゃだが勢いがある。 「かばん持ち」体験をビジネス化するという発想は素晴らしいと思う。
こういう本は、成功した人が自分の成功経験を元に語るので それぞれ違う視点から書かれていて、人によっていうことが違うことも多い。 ただ、数を読むことで傾向として見えてきたのは、 「拙速」「人間への関心」「バイタリティー」が必要なのだということ。 特に「拙速」はどんな本にも書かれていて、「完ぺきをきたすよりも素早く実行し 良い点・悪い点をはっきりさせていく」ことが絶対に必要なのだと感じた。