Kennie の読書録

毎日1冊本を読み、記録を残したいと思います。

エヴォリューションがーるず

【作者】

 草野 原々

 

【あらすじ・概要】

 進化をテーマとし古代生物を擬人化した「エヴォリューションがーるず」というソシャゲにはまり、生活の全てをつぎ込み課金に埋もれていった洋子が主人公。

 宇宙の始まりの描写から急にソシャゲの説明に移るが、ソシャゲをキーとした異世界転生もので最後にうまくまとめられている。

 宇宙はエントロピーを増大させ徐々に死にゆくもので、進化は結果の決まったチューリングゲームだが、魂という決定論を打ち破る「自由意志」をもたらす異質なものであるとみている。決定論は「自由意志」を課金ガチャが吸い上げる仕組みを作り上げたが、洋子は転生を繰り返し「自由意志」が打ち勝つ宇宙にたどり着く。

 

【感想・考察】

 宇宙の起源の描写にはかなりの知識があると思わせる。ソシャゲの仕組みもよく理解していて物語にうまく絡めている。「ソシャゲをテーマにしたアニメ」は完全に「けものフレンズ」のパクリだったり、最近の社会風俗を取り入れつつ、スケールの大きなSFとしてストーリをとめる筆力は素晴らしいと思う。

 キャラの描写には入り込みにくいし、グロい描写が多くて引く部分もあるが、斬新な作風で楽しめた。