勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの仕事術
【作者】
梅原 大吾
【あらすじ・概要】
プロゲーマー梅原大吾氏が、勝ち続けるためにしていることを述べた本。
印象的な部分は以下の点。
・「結果を出すこと」と「結果を出し続けること」は全く違う。「勝つこと」に対する執着は「勝ち続けること」の障壁になることもある。近道を行かず、粛々と努力することが大事。
・日々変化を続けること。間違った道に進むことがあっても、間違いであったことを発見できる。小さな変化でもいい。「100円で買っていたものを98円で買える店を見つけた」ことも成長だ。
・壁にぶつかって回避し、別の道を選んでもまたその壁が上をふさぐ。あらゆる方法で壁を超えることを冠がるべき。
作者が「勝ち続ける 」ことができた理由を熱く語っている。
【感想・考察】
随分昔だが、ラスト1ゲージから、春麗の百烈脚(?)を全てブロッキングで防ぎ切った場面を見た時は鳥肌が立った。衆人環視の大会で成功させるために、どれだけの練習を重ねたのだろう、どうやってプレッシャーと戦うのだろう、と思っていた。
この本を読み、その場の「勝ち」にこだわるより「勝ち続ける」ために粛々と努力を続けていたから、どんな場面でも必要以上に気負わないということなのだと理解した。
ゲームであっても真剣に取り組むうちに世界が開けてくるのは素晴らしいと思う。情報発信が簡単になった分、ニッチな世界でも尖っていれば十分生きていけるということなのだろう。
ゲーム好きでなくても、得るものがある本だと思う。