白銀の逃亡者

 

 

【作者】

 知念 実希人

 

【あらすじ・概要】

 DoMs感染者であることを隠し、救急医として勤務していた の元に同じくDoMs感染者である 少女 悠が訪れる。

DoMs感染から生き残る可能性は低いが、生還者は筋力や知覚能力が向上し、またDoMsウイルスを拡散可能性もあると考えられていたため、「森」に隔離されていた。「森」を抜け出した悠は兄に手紙を渡したいという。悠、兄の目的は何なのか。DoMs感染者を追う公安警察や、感染者の支援団体などが、それぞれの思惑で動く中、物語は一つに終息していく。

 

 

【感想・考察】

野卑な医者も登場はするが、根底に医療に従事する人々の良心を信じていることを感じる。それが、この作者の作品の暖かさ・すがすがしさの源泉なのだろう。

 従来の作品とは若干趣が異なり、病院の中の出来事を超えた国家レベルでの陰謀を描いているが、その中でも、兄弟や親子、上司と部下などの個人的な人間関係が丁寧に描かれていて、心にすっと沁みてくる。

キャラクタ達の美しさが心に残る作品だった。