仕事で成長したい5%の日本人へ

【作者】

 今北 純一

 

【あらすじ・概要】

 作者は東京大学卒業後、旭硝子に入社し、のちにオックスフォード大学の招聘教官としてイギリスに渡り、スイスのバッテル研究所、フランスのルノー、エア・リキッド社を経て、CVAコンサルティングのパートナーとして活躍している。

 長く欧州で生活し、自分自身の看板で働いてきた矜持があって、「欧州と日本の架け橋になりたい」ということを自分のミッションと感じている。

 何事かを成すためには、MVP(Mission、Vision、Passion)が必要だということ。個人主義が根付いているヨーロッパでは、自分の思いを前面に出さなければ相手にされないということ。ユーモアのセンスが大事で、切迫した場面でもユーモアで返せるような心の余裕が評価されるということ。自分を試そうとする人にも、敵意を持って退治してくる人にも、まずは自分から胸襟を開くことが必要だということ。

 等々、ヨーロッパで長く暮らし、日本人が世界で活躍して行くために、現状足りていないこと、必要な考え方や姿勢をあげている。

 出世や給与に目標を置くのも良いが、自分自身の成長を目標とすることが大事だと考えている。

 

【感想・考察】

 成長したい人が5%だというのは、自分の講演会などで熱意を持って聴講する人は、客層にも母数にも関わらず、常に5%程度だという実感かららしい。文章からもPassionが溢れており、勢いを感じる。作者が「エーテル理論」と読んでいるが、対面した人の思いや熱量は伝わるものだと思うし、文章を通じても届くものだと感じた。

 どのような立場であっても、グローバルな視点で生きることが不可欠な時代に、長い欧州生活の経験を伝えてくれる本として、非常に脅威深く読めた。