ぼくたちに、もうモノは必要ない。

【作者】

 佐々木 典士

 

【あらすじ・概要】

 ミニマリストとして情報発信している 佐々木氏の著作。幅広い見方からミニマリスト的な生き方を推奨している。

 モノを溜め込んでしまうのは、人がモノに飽きるから。人は絶対値ではなく差を認識するので、欲しかったモノに囲まれていても昨日と同じであれば飽きてしまう。また、人は周囲の人から認められることを渇望しているが、内面を伝えるのは難しく、モノの持ち方で、センスや財力を表現しようとしているところもあると述べる。

 一方で人のハードウェアとしての処理能力は数万年に渡って大きな変化はなく、モノに囲まれ、情報が溢れている現代で人はオーバーフローを起こしているという見方をしている。使っていないモノからも常にメッセージが発っせられている。脳のメモリを極力フリーにしていくべき。未来に備えるのでもなく、過去の思い出にすがるのでもなく、今を生きることに集中する。

 人の目線で手に入れたモノ、必要ではなく欲しいから手に入れたモノ、使っていないけど捨てにくいモノを手放していくことで、身軽になり自尊心を回復することができる、と単なる生活の仕方ではなく、生き方としてのミニマリズムを提唱している。

 

【感想・考察】

 ミニマリストと言われる人には、所有するものの数は少なくても、持っているモノに対するこだわりは大きい人も多いように感じる。モノを持ちすぎる人もミニマリストもある意味、モノに執着しているのかもしれない。モノを減らして日常を身軽にしたいという考えには単純に賛成だし、余計なものを持たず身軽に生きることには憧れる。

 思ったよりも良い本だった。