孤独の価値

森 博嗣

 

孤独を感じる心は、孤立が生存を脅かすことに繋がることもあるが、現代においては社会的な刷り込みの要因が大きい。

孤独であること自体は必ずしも悪いことではなく、積極的に楽しむこともできる。

創作や研究に没頭する人には、孤独はむしろ必要不可欠な要素であるということ。

寂しさを感じるなら詩でも書いてみよう、と述べている。

 

一人で静かに過ごすことが好きな私には、受け入れやすい内容だった。

 

端的に言えば、他者との関わりを控えている作者が、「孤独でも別にいいだろう」と言いながら、周囲を気にして必死に正当化しているように見える内容で、作者を可愛らしく感じる。

この作家のミステリの登場人物が、天才肌でありながら、憎めない可愛さを持つのは、作者の人格がにじみ出ているということだろうか。

 

孤独を愛する人、孤独を恐すぎる人の両方に勧められる本。