パーフェクトフレンド
野崎 まど
10歳にして数学の博士課程を取得した天才少女 さなか が
友達とはなにかを、掴まされていく物語。
友人関係をシミュレーションで”理解した”と考える気味の悪さと
数式では表現しきれない”感情”に戸惑う姿は美しい。
後半は超展開だが、作者が人間関係とは何か、友達とは何か
突き詰めて考える熱量に圧倒され飲み込まれた。
ラノベの語り口で軽く読ませながら、重いテーマを叩き込んでくる。
最後には過去作からの伏線がつながり、驚かされた。
素晴らしい作品。