[映]アムリタ
野崎 まど
ラノベっぽい雰囲気だが、ミステリとしての構成が素晴らしい。
映画に込められた力は非現実的だが、ストーリーとしてぐいぐいと引き込まれる。
この作者は know の時もそうだったが、天才 を描くのがずば抜けて上手い。
絵コンテを読みながら思考が暴走していくシーンは文字だけの表現と思えないほどの立体感がある。 know でダンスしながら銃弾を避けるシーンと同じ美しさを感じた。
最原は最後に都合の悪い記憶を消したのではなく、元の主人公の人格に戻したのだと解釈した。初恋の再現と別れを描いたラブストーリーとしても読めるのかもしれない。
すばらしいストーリーだった。