「量子論」を楽しむ本 ー ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!
佐藤 勝彦
量子論は興味はあるが分かりにくい世界。
それでもこの本は極力分かりやすく解説してくれている。
光が波と粒子の性質を両方持つように、電子も全ての物質も波と粒子の性質を備えていること。
まず、粒子と波の両方の性質を備えているということが体感的に理解できない。
粒子が波のように動いているのではなく、粒子自体が波でもあるということ。
ただ、プランク定数の倍数でしかエネルギーを受け取れないために
エネルギーが粒になるイメージは持てた。
ただ、不確定性原理は理解が難しい。
ここにある状態とない状態が重なっていて、観測した時点で確定するというのは
どうにも実感できない。
神はサイコロを振るかもしれないし自然の本質はあいまいさにあるのかもしれないが
どこか根本的な部分を見落としているのではないか
決定的な勘違いがあるのではないかとも思う。
いずれにせよ非常に興味深い内容で関連書を読んでみたい。