Kennie の読書日記

毎日本を読んで、面白い本を紹介したいと思います。

SF

エンジェル

SF

「現代版ノアの箱舟」に乗せた人間賛歌ですね。 「創造主と人類の戦い」と壮大なスケールの話ですが、SF的設定も練られていてリアリティーをもって読めます。 中々面白い作品でした。 【作者】 如月恭介 【あらすじ・概要】 発症すると急激に老化が進み、数…

タイムマシンを教えるために

タイムトラベルSF と 密室ミステリ を一緒に楽しめるお話です。赤井五郎さんの作品にしてはコミカルな雰囲気なのですが、最後まで読んでみると時間を超えた人々の思いが美しく描かれていて、いつも通り寂しさの残る感動を与えてくれます。とても面白い。 【…

箱の中の優しい世界

ブロックチェーンをモチーフにしたと思われる「ボックスチェーン」の技術を巡るお話です。 個人情報が情報インフラを担う大手企業に独占されていることの危うさや、膨大な情報の流通が「清廉潔白・品行方正」をヒステリックなまでに追い求める雰囲気の不気味…

今度君に逢えたら

タイムリープものです。暗くなりがちなストーリー展開ですが、登場人物たちの掛け合いが絶妙で、明るく楽しく読めました。 【作者】 くみた柑 【あらすじ・概要】 16歳の誕生日を目前に控えた麻由美は、母親のめぐみと二人暮らしをしていた。ある日挙動不審…

八月の翼

赤井五郎さんの作品では無国籍な感じ街が舞台となることが多いのですが、この作品では古いアメリカの田舎町をイメージしているようで、いつもとは違う感じでした。 少年少女の日常物語的な始まりから、ホラーへ、そこからSFへと展開していく流れに引き込まれ…

時をかける少女

「時をかける少女」のシリーズで見たことがあるのは、細田守のアニメ版だけ、原作小説は初めて読んだのですが、かなり短い短編だったことに驚きました。コアとなるアイデアが力強いものであれば、ストーリーは時を超え生き残っていくのですね。 【作者】 筒…

ドッペルゲンガーを殺せ: ショートショート・短編集

切れのあるショートショートは 大好きです。短いと説明不足で分かりにくくなることもありますが、無駄が削がれて鮮烈な印象を残すこともあり、そういう作品に出会えると嬉しくなります。 【作者】 小河原正弘 【あらすじ・概要】 20編のショートショートと、…

おうむの夢と操り人形

完全にペッパーくんをイメージしたロボット「パドル」が活躍します。「契約更新されなかったペッパーが大量に返却されている」というニュースを見たばかりなので、リアリティーを感じます。細かい技術的な話が、個人的にはとても面白いのですが、読む人を選…

九月に蝉の鳴くところ

夏休み前の少女の日常を描く話と思いきや、徐々に不思議な世界に引き込まれ、「意味が分かると切ない話」になっています。短い作品ですぐ読めますが、印象に残る話でした。 【作者】 赤井五郎 【あらすじ・概要】 8月も終わりを迎える頃、京子たちが暮らす「…

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行

SF

世界の「開け口」を探している女子高生が、世界の切れ目は至る処にあると気が付く話です。短いのでサクッと読めます。 【作者】 高野史緒 【あらすじ・概要】 女子高生の夏紀は、子供の頃飛行船を見た記憶を持っている。だがその時見た飛行船が日本に訪れた…

天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

「血か、死か、無か」に続くWシリーズの9作目です。ミステリ作家の作品ですが、謎解きに重点の置かれたシリーズではありません。「人工知能や生命工学が進歩した世界はこういう風になるのかなあ」というSF的空想を楽しむものなのだと思います。 完全に理系…

チュートリアル

SF

ゲームキャラクタの立場で世界を見たらこうなるのだろうか、というような話です。数十ページと短いのですぐに読めました。 【作者】 円城塔 【あらすじ・概要】 セーブポイントが浮かぶ「チュートリアル」という名の街で、「この話の主人公」は「また別の話…

少女終末旅行

SF

久しぶりにマンガを読みました。文明滅亡後の世界を旅する話ですが、少女2人の会話が素晴らしく暗くならず、暖かい物語になっています。 【作者】 つくみず 【あらすじ・概要】「ユーリ」と「チト」の2人の少女が、ケッテンクラートという半走軌車に乗り、荒…

一九八四年

「戦争は平和なり」 「自由は隷属なり」 「無知は力なり」 というスローガンが物語の内容を表現しています。 ディストピア作品としてよく名前を聞くので読んでみましたが、実に面白い。 権力を永続させようとする支配者が、どのように人民をコントロールして…

血か、死か、無か

【作者】 森博嗣 【あらすじ・概要】 今から百数十年後の世界を描く Wシリーズの第8弾。 エジプトで「初めて人を殺した人工知能」と言われる「イマン」が、人間と敵対した人工知能ベルベットと交信していたことが確認された。外部とのネットワーク接続が完…

不確定世界の探偵物語

SF

【作者】 鏡明 【あらすじ・概要】 ノーマン・T・ギブソンは、タイムマシンによって過去が書き換わってしまう世界で、私立探偵を営んでいた。 「ワンダーマシン」と呼ばれるタイムマシンを管理し、世界のコントロールしているエドワード・ブライズが、自分に…

MM9

SF

【作者】 山本弘 【あらすじ・概要】 「気象庁特異生物対策部」略して「気特対」が、災害を引き起こす「怪獣」に立ち向かう話。タイトルのMMは モンスター・マグニチュードの略で怪獣の体積規模からつけられる。「気特対」は怪獣を分析して、危険性の判断、…

桜七(サクラナナ)

SF

【作者】 小野寺秀樹 【感想・考察】 通信関係の企業に勤務している「鮫島」は、その会社に勤務する以前の記憶が失われ同じ会社に入った「坪井奈菜」に記憶の引っ掛かりを覚える。 2018年7月20日9時48分、関東に強大な地震が発生。機能麻痺した東京で避難所…

妻にささげた1778話

【作者】 眉村卓 【あらすじ・感想】 著者の妻ががんの手術を受け、5年後生存率はほとんどないと告げられる。作家である自分が妻のためにできることを考え、毎日1つ話を書いて読ませることにした。原稿用紙で3枚以上、エッセイではなく「お話」で、必ず日常…

リピート

【作者】 乾くるみ 【あらすじ・概要】 「一時間後に、地震が起こる。震源地は**で、震度は**」と、大学生の毛利は見知らぬ男から電話を受け、その一時間後には実際に予言通りの地震が発生した。その男は風間と名乗り、記憶を持ったまま意識だけ一定時間…

ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity?

【作者】 森博嗣 【あらすじ・概要】 ハギリ博士が人工生命、人工知能と人間との境界を探り超えていく Wシリーズの第7弾。前作「青く輝く月を見たか?」の最後で それまでハギリのボディーガードを勤めたウグイが昇進により任を解かれたので、今作では後任…

ファイアスターター湯川さん

【作者】 永田栄一 【あらすじ・概要】 主人公が管理をしてる古い木造アパートに、パイロキネシス(発火能力)を持つ女性 ”湯川四季”が入居した。前半では、壊れた風呂を沸かしたり、雪合戦でズルをしたり、アパート住人達との交流が暖かく描かれるが、途中 …

少女症候群

【作者】 根本 聡一郎 【あらすじ・感想】 「幻覚少女」、「脱水少女」、「禁断少女」の3作品を収める短編集。前2作は既に読んでいたので、今回は「禁断少女」について。幽霊・人魚についで、吸血鬼の少女が登場する。 必要条件が「度胸」という奇妙な家庭…

脱水少女

【作者】 根本 聡一郎 【あらすじ・概要】 「人魚が現れた時に大きな災厄が起こる」という伝説が残る栗生町で、ごく普通の生活を送っていた3人の高校生、庸介、はづき、石丸が主人公。ある日庸介は熱中症で倒れた少女、瑠奈を助けたが、彼女は忽然と姿を消し…

青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale light?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの6作目。原子力潜水艦に備えられたコンピュータ「オーロラ」は北極海の海底で、人工知能として学習を続けていたが、長らく動きを止めていた。「オーロラ」は何らかのジレンマを抱えており暴走することも懸念…

世界でもっとも深い迷宮

【作者】 円城 塔【あらすじ・概要】 ロールプレイングゲームの原型といえる「ゲームブック」が、媒体を本からゲーム、スマホと移り、「タッチパネル」という触覚を得たり、「カメラ」という視覚を得ることで進化していく。やがて「ゲームブック」は読者の反…

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズ5作目。逃走したウォーカロンについて調査し、アフリカの都市を訪問した ハギリとウグイ、アネバネは、「富の谷」と呼ばれる村落を訪れる。その村ではウォーカロンたちが特殊な状況下で生活し、働いていた。ハ…

歪顔(ビザール・フェイス)

【作者】 前川 裕 【あらすじ・概要】 感染すると自分では気づかないが周囲には分かる程度に顔が歪み始め、数日間すると顔面は完全に崩壊し身体中の血管が破裂して死ぬ「赤死病」が流行した。「赤死病」を防ぐワクチンや治療薬は開発されおらず、先天的に抵…

デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの4作目。人造人間であるウォーカロンを人間と識別する装置を研究している「ハギリ」が主人公。 前作で100年以上停止していたスーパーコンピューター「アミラ」を起動したことで、「デボラ」というプログラム…

風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの第3作。人間が人工細胞を入れることでほぼ無限の命を手に入れ、ウォーカロンという人造人間と人間との区別が曖昧になる世界で、ウォーカロンと人間を識別する仕組みを開発している ハギリ博士が主人公。ハ…

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