毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

社会学

『国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義』佐藤優

佐藤優さんによる「国語力養成」の講義です。読書を通して「読む力」「類推する力」「思考する力」を育てます。という主旨なのですが、実際には「読解の題材とした本の内容」への解説が面白すぎて、そっちがメインになってる感じです。「マルクス主義」と「…

『ミシェル・フーコー ――近代を裏から読む』 重田園江

ミシェル・フーコー「監獄の誕生」の解説です。中世以前は、身体を痛めつける身体刑が公開処刑の形で行われていたのに対し、近代以降、一般人から隔離された場所で自由を拘束する「自由刑」が主流となったのはどうしてなのか、という視点から近代を読み解い…

『「読まなくてもいい本」の読書案内 ──知の最前線を5日間で探検する』 橘玲

ここ半世紀ほどの間に、巨大な「知のパラダイムシフト」が起こっているから、それ以前のパラダイムで書かれている本は読まなくてもいいよ、というお話です。複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の5分野を上げ、どのようなパラダイムシフトが起こっ…

『予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』 ダン アリエリー

人間はどれほど完璧とは程遠い不合理な存在か。 そしてその不合理は「予想通り」に何度も繰り返される。 タイトル:予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 作者 :ダン アリエリー オススメ度 分かりやすさ ★★★★★ 斬新さ ★★★★☆ …

『正義の教室』 飲茶

「人間は完全な正義を知りようもない。それでも、何が正しいか分からない世界の中でも、『正しくありたい』と願い、『善いこと』を目指して生きていく。きっとそれこそが、人間にとって唯一可能な正義だ」 タイトル : 正義の教室 作者 : 飲茶 オススメ度 …

『これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学』 マイケル・サンデル

「公正な社会は、ただ効用を最大化したり選択の自由を保障したりするだけでは達成できない。善良な生活の意味をともに考え、避けられない不一致を受け入れられる公共の文化を創り出さなくてはいけない」 タイトル : これからの「正義」の話をしよう ──いま…

『社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか』 稲葉振一郎

タイトル : 社会学入門 <多元化する時代>をどう捉えるか 作者 : 稲葉振一郎 オススメ度 面白さ ★★★★☆ 読みやすさ ★★☆☆☆ 文献リスト ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★☆☆ 社会学とは何を目指す学問なのか? 何の役に立つの? 要約 社会学とは「社会的な意味・形式…

『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』 丸山 俊一

欲望の時代に立ち向かう「新実存主義」を提唱するマルクス・ガブリエル氏の言行録です。ポストモダンの思想家に感じるシニカルさを超えて、人間に対する愛と信頼を感じさせます。 タイトル:マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する 作者 :丸山 俊一 オ…

『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』 池上彰

近年改めて注目されているマルクス「資本諭」ですが、分かりにくいレトリックが多く難解な書物とされています。 池上彰さんらしく、とても分かりやすく噛み砕いて説明してくれています。 「人間の労働があらゆる富の源泉であり、資本家は、労働力を買い入れ…

『アナキズム入門』 森元斎

18世紀末のフランス革命前後から20世紀半ばまで、アナキズムを牽引した人物の紹介し、その思想を伝えていきます。 「権力者はろくなことしねぇ」というのはその通りと思うけれど「権力がなければ、自然にうまくいく」というのは楽観的過ぎると感じます。 情…

『本当の勇気は「弱さ」を認めること』 ブレネー・ブラウン

「傷つきやすさ」を持っていることは弱さではない、上手に自分を晒し、自己肯定感をもって生きるのが大事だと説く本です。 タイトル 本当の勇気は「弱さ」を認めること 作者 ブレネー・ブラウン あらすじ・概要 何が傷つく不安をかきたてるのか。 私たちはど…

国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義

あらゆる勉強の基本は「読む力」だとして 国語力を上げる方法を説いています。 取り上げる題材が佐藤優さんの得意分野中心なので いつのまにか歴史や社会学の解説本っぽくなってますが 「読む力」を高めることの大切さは届きました。 【タイトル】 国語ゼミ …

社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会>

集団と個人の関係を読み解く 社会心理学についての講義です。 「決定論」的な立場を取りながら、 社会の「虚構」を肯定的に捉え、 「同一性」と「変化」の矛盾に切り込んでいます。 学際的で話が飛ぶところもあるのですが 主張がはっきりしているので内容は…

サイコパスの真実

「人を殺したことを何の感情もなく語り 自分が死刑になることにも感情を動かさない」 良心や恐怖という感覚が生まれながらにして 欠けているサイコパスに対して、 社会はどうやって対応すればいいのか、 難しい課題を投げかける本ですね。 【タイトル】 サイ…

人を助けるとはどういうことか ― 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

「支援」は受け取る方も難しいものです。 口出しされると気分が悪いことも多いですが 支援を受けることも社会的な責任であり、 支援をすること、されることの両方が上手な人が 「成熟した人間」なのだな、と思います。 【タイトル】 人を助けるとはどういう…

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