毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

歴史

『カラマゾフの兄弟』 フョードル・ドストエフスキー

長すぎるのでとっつきにくい印象があったけれど、ミステリとして読んでも、恋愛小説としても、当時のロシア情勢をめぐる話としても、宗教と魂の解放の物語として読んでも面白いです。 殺された父と、三人の息子+一人の非嫡出子 を、当時のロシア情勢を重ね…

『ヨーロッパ近代史』 君塚直隆

ルネッサンスから第一次世界大戦まで、「宗教と科学」の視点から近代ヨーロッパの歴史を解説します。コロンブス以前のヨーロッパ人も「平らな地球の周りを太陽が回っている」という天動説を本気で信じていたわけじゃなく、キリスト教の縛りで地動説を公言で…

『吉田松陰「人を動かす天才」の言葉―――志を立てることから、すべては始まる』

吉田松陰は思っていたより過激な人物だったようです。 松下村塾での指導も理論や学問の追求ではなく、実践的な思想を伝えていたことが分かりました。幕末から明治にかけての維新は、当初「尊皇攘夷思想」がベースにあって、諸外国からの干渉を排除することが…

『トップの教養 ビジネスエリートが使いこなす「武器としての知力」』 倉山 満

テストで100点を取るのは優秀な中間管理職。トップになる人間は『何を100点にするのか』を決める。「自分で考えて決める」ことの面倒と責任から逃れる人が多い中、頭に汗をかき、責任を負っていくことが大事なのだと思います。 個別具体的な提言にはクセがあ…

『チェ・ゲバラ伝』  三好 徹

カストロとともにキューバ革命を成功に導いたチェゲバラの伝記です。著者の三好さんが チェ・ゲバラに惚れこんでいることが伝わってきます。 安穏とした生活を求めず生涯革命家であり続けた チェが稀有の存在だったことは間違いないでしょう。 サイヤ人ばり…

『横濱エトランゼ』 大崎梢

横浜の歴史にまつわる小さな不思議を解いていく、5つの連作短編集です。横浜を愛する人に向けた本ですね。懐かしい気持ちになりました。 こちらのブログであらすじと感想を書いたので、リンク先を読んでもらえると嬉しいです! booklet.world

『哲学的な何か、あと数学とか』 飲茶

飲茶さんの「哲学的な何か」シリーズです。 こちらはフェルマーの最終定理にまつわる数学史がメインですが、分かりやすい解説と興味を引く語り口はいつも通りです!細かい数式とか数学理論とか全くわからずに読んでも大丈夫。 こちらに要約をまとめたので、…

『AIとBIはいかに人間を変えるのか』 波頭 亮

The difficulty lies, not in the new ideas, but in escaping from the old ones. タイトル : AIとBIはいかに人間を変えるのか 作者 : 波頭 亮 オススメ度 AIの分析 ★★★★☆ BIの分析 ★★★☆☆ AIとBIの出会い ★★★★★ 総合オススメ度 ★★★★☆ 要約 AI - 人工…

『イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる』 池上彰

タイトル : イラスト図解 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる 作者 : 池上彰 オススメ度 分かりやすさ ★★★★★ 情報量 ★★★☆☆ Kindle読みやすさ ★☆☆☆☆ 総合オススメ度 ★★★☆☆ 世界情勢の「今」を理解するための宗教基礎知識! あらすじ…

『街道をゆく 35 オランダ紀行』 司馬遼太郎

タイトル : 街道をゆく 35 オランダ紀行 作者 : 司馬遼太郎 オススメ度 役立ち度 ★★★☆☆ 読みやすさ ★★★☆☆ 面白さ ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★☆☆ 日本の古き良き友人、オランダを紹介! あらすじ・概要 鎖国時代、日本にとって唯一の西欧文化の窓口だったオラ…

『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』 丸山 俊一

欲望の時代に立ち向かう「新実存主義」を提唱するマルクス・ガブリエル氏の言行録です。ポストモダンの思想家に感じるシニカルさを超えて、人間に対する愛と信頼を感じさせます。 タイトル:マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する 作者 :丸山 俊一 オ…

『いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道』 新渡戸稲造

新渡戸稲造氏が英文で書いた「武士道」を日本語に逆翻訳した本です。 今欧州で生活していて、感情表現が下手で誤解されることも多いと感じています。日本が欧米国家との交流を始めた明治初期に「日本人の態度にはこういう思想背景があるのだ!」と英語で説明…

『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』 池上彰

近年改めて注目されているマルクス「資本諭」ですが、分かりにくいレトリックが多く難解な書物とされています。 池上彰さんらしく、とても分かりやすく噛み砕いて説明してくれています。 「人間の労働があらゆる富の源泉であり、資本家は、労働力を買い入れ…

『アナキズム入門』 森元斎

18世紀末のフランス革命前後から20世紀半ばまで、アナキズムを牽引した人物の紹介し、その思想を伝えていきます。 「権力者はろくなことしねぇ」というのはその通りと思うけれど「権力がなければ、自然にうまくいく」というのは楽観的過ぎると感じます。 情…

国語ゼミ AI時代を生き抜く集中講義

あらゆる勉強の基本は「読む力」だとして 国語力を上げる方法を説いています。 取り上げる題材が佐藤優さんの得意分野中心なので いつのまにか歴史や社会学の解説本っぽくなってますが 「読む力」を高めることの大切さは届きました。 【タイトル】 国語ゼミ …

ビジネスマンへの歌舞伎案内

歌舞伎に興味はなかったのですが 成毛さんの説得力はさすがです。 敷居が高いと感じていたけれど、 俄然観に行きたくなりました! 【タイトル】 ビジネスマンへの歌舞伎案内 【作者】 成毛 眞 【あらすじ・概要】 歌舞伎を気楽に楽しもう、という入門書。 1.…

「超口語訳」方丈記

「行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」 で始まる方丈記の解説書です。 噛み砕いた口語訳にくわえ 書かれた背景の説明や著者の見解もあり すんなりと頭に入ってきます。 【タイトル】 「超口語訳」方丈記 【作者】 濱田浩一郎 【あらすじ・概…

神話ゲーム 歴史バトラーつばさ

「歴史バトラーつばさ 私立ヒミコ女学園「和風文化研究会」」 の続編です。 前作から続く本筋の伏線を豪快に無視したまま さらに風呂敷を広げています。 そこは無視して「歴史ミステリ」を 楽しむのが正解のようです。 【タイトル】 神話ゲーム 歴史バトラー…

歴史バトラーつばさ 私立ヒミコ女学園「和風文化研究会」

「閑さや 岩にしみ入 蝉の声」で 蝉の声が静かなのではなく、 人々が静かになっていたということ?? いい加減な設定と軽いノリの学園コメディーですが 割ときっちりと考察された歴史の謎が出てきます。 作者の鯨統一郎さんは 「邪馬台国はどこですか?」と…

世界のニュースがわかる! 図解地政学入門

タイトルに「地政学」とありますが 中国、ロシア、ヨーロッパ、アメリカ の 19世紀以降の「戦争の歴史」がメインでした。 今日の諸問題を理解するために そのルーツとなっている争いをざっくり理解するには するにはちょうどいい感じです。 【タイトル】 世…

生きている理由

日本で男装の麗人「川島芳子」として生きた 清朝の王女の実話をベースとしたフィクションです。 松岡氏が「黄砂の籠城」で描いた義和団の変から 十数年ごが舞台になっています。 歴史小説ですが、数奇な運命を生きた芳子と 陸軍少尉の恋愛を中心に描かれてい…

NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語

政治イデオロギーとして利用されてきた 「儒教」としてではなく 「孔子の本来の意図を推察しながら 論語を読んでみましょう」という本です。 とても分かりやすい解説書になっています。 【タイトル】 NHK「100分de名著」ブックス 孔子 論語 【作者】…

別冊NHK100分de名著 集中講義 大乗仏教 こうしてブッダの教えは変容した

釈迦の時代の初期仏教から、大乗仏教系の各宗派に変遷していった流れを解説しています。「大乗仏教は釈迦の教えとは異質なもの」という前提で、それでも「多くの人に具体的な救いを与えてきた大乗仏教は価値のあるもの」だという立場で論じています。 以前読…

世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史

周辺国との関係から日本の歴史を語った本です。日本の教育では「日本史」と「世界史」が分断されていて、一貫した視点が持てないことに著者は懸念しているようです。 【作者】 茂木誠 【あらすじ・概要】 縄文・弥生時代から江戸時代くらいまでを対象とし、…

NHK「100分de名著」ブックス 般若心経

いくつか仏教に関する本を読んで更に興味が深まってきました。日本では般若心経はとくに有名ですが、ブッダの時代の原始仏教とは大きく異なる密教系の思想がベースになっているということを初めて理解しました。 体系的に説明されていてわかりやすいです。 …

池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上彰氏による仏教の歴史と教義の概説が前半で、後半はダライ・ラマ法王との対談記録です。池上さんの説明はいつもとても分かりやすい。 【作者】 池上彰 【あらすじ・概要】 仏教の歴史 紀元前500年ごろにインド小国の王子として生まれた ゴータマ・シッダ…

本来無一物: 恵能宗入門書

著者が中国赴任時代に禅宗に触れ、六祖恵能の教えを研究していった流れが掛かれています。禅宗の教義について語るというよりも、著者自身の備忘録という感じでした。 【作者】Aは 若島宏造 【あらすじ・概要】 中国禅宗の6代目の祖である恵能禅師の教えを紐…

ISOROKU外伝

作者は「あくまでもフィクションである」と言って始めています。でも実在した人物や実際の出来事が元になっていて、全くのフィクションでありません。「こういう可能性もありうる」という作者なりの解釈を物語にしているということなのでしょう。 【作者】 …

地図にない谷

Amazon Prime Reading で公開されていたので読んでみました。 1970年代に書かれた話で、集落の閉鎖的で陰鬱とした雰囲気が伝わってきます。 歴史の表舞台には現れてこない「裏の歴史」の実在を感じさせる作品です。 【作者】 藤本泉 【あらすじ・概要】 大学…

最後の将軍 徳川慶喜

徳川幕府最後の将軍として有名な徳川慶喜の話です。 司馬遼太郎氏は史実をベースにしながら、人物のキャラクタを作中で練り上げていくスタイルですが、「徳川慶喜」については最後まで掴みどころがない感じがあったのではないでしょうか。 時代の流れに巻き…

当ブログは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムであ「Amazonアソシエイト・プログラム」に参加しています。