文学

君の膵臓をたべたい

【作者】 住野よる 【あらすじ・概要】 人と交わることを避け、全てを自分の中で完結させようとしていた男子高校生である主人公が、女子クラスメートの”共病文庫”を読み、彼女が膵臓を病み余命が長くないことを知ってしまう。「人との関わりこそが生きること…

またやぶけの夕焼け

【作者】 高野 秀行 【あらすじ・概要】 昭和40年代頃の少年の日常を描いた作品。一学年上の”カッチャン” を中心に集まったカッチャン軍団が、八王子を舞台に冒険を重ねていく。ドブ川の源泉まで歩いて見たり、ミヤマクワガタ取りや野球で盛り上がったり、手…

吾輩は猫である

【作者】 夏目漱石 【あらすじ・概要】 吾輩は猫である。名前はまだ無い。という導入部分は有名だが、ちゃんと読んだことはなかった本。 猫の一人称視点で人間を観察し、人間の視点では見出せないような人の業をシニカルに切り出した話だが、進むにつれて猫…

ノベライズ この世界の片隅に

【作者】 原作:こうの史代 ノベライズ: 蒔田陽平 【あらすじ・概要】 映画化された同名のコミックのノベライズ版。 第二次世界大戦の開始前から、終戦後しばらくまでの広島・呉が舞台。 広島で暮らしていた すず が 呉に住む 周作に嫁ぎ、戦争の影が濃くな…

なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う

野崎 まど 前作からの続き。 フランスから来た高校生縁結びストローランと、年老いた縁結びうさぎのユリシーズが絡んでくる。 今回の話で一番印象的だったのは、先輩と漫画になりたいという夢との絆を切る話。 自分の本気の作品が受け入れられず、自分の能力…

なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る

野崎 まど アムリタから2へ繋がるシリーズを読み、野崎まどの著作に感銘を受けたが、この作品は尖った部分がなく、違った作風でまた違う魅力を持っていた。 典型的にラノベ的な文体であっさり読みやすいのは、他の作品と同じだが、人の業や内面の闇に深く降…

火花

又吉 直樹 売れない芸人と、彼が師と仰ぐ先輩芸人の話。 芸人さんの作品が芥川賞を受賞したということで話題になっていたが、空虚さと熱さを同時に感じさせる作品の雰囲気は話題性を差し引いてもとても心地よく、没入しやすいストーリーだった。 芸人の感性…

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治 青く静謐なイメージの情景描写で全編に渡ってもの哀しい雰囲気に溢れている。 姉弟や蠍やカムパネルラも、他の人のために身を呈し、あるいは身を呈したいと思って命を失った。 ジョバンニは献身と死への旅立ちの思いに触れ、「みんなの本当の幸」…

コンビニ人間

村田 沙耶香 人間の情動を理解できない女性がコンビニという場で役割を与えられ 社会へ帰属し、”普通”にというものを理解しようとする話。 焼き鳥や唐揚げは好きなのに、死んだ小鳥を見てお墓を作ろうと思うのは、本能的に悲しいのではなく、可愛いものが死…

小説 君の名は。

新海 誠 小説版でも景色が目の前に広がるような描写。 湖が光を反射する夕暮れや、都会の朝や、古い神社が鮮やかに目に浮かぶ。 これは素晴らしい才能だと思う。 ストーリーもよく練られていて面白い。 是非とも映画版を見てみたい。

四九日のレシピ

伊吹 有喜 亡くなった乙母さんの願った49日の宴会を 夫と、乙母とは血の繋がらない娘、唐突に現れたイモトとハルミが作り上げていく。 子供のいない女性に対するメッセージ、ひたむきに不器用に人を愛する美しさに心が動いた。 イモトとハルミがいなくなるラ…

侠飯

福澤 徹三 就職活動に苦戦する大学生良太と、部屋に転がり込んできたヤクザ風の男、柳刃のストーリー。 柳刃が作る食事も美味しそうだが、情けない大学生良太との掛け合いが面白い。 良太と友人たちの会話も暖かい。 心が暖かくなるストーリー。

夜は短し歩けよ乙女

森見 登美彦 恋愛ファンタジーというべきか。 癖の強い極彩色の世界観に浸るのが徐々に気持ちよくなっていく。 主人公の”私”は 以外と格好よくて、特に学園祭の話では、ご都合主義かもしれないけれど爽快感のあるストーリー。 夜の街を一人で歩いて、電気ブ…

青天の霹靂

劇団ひとり 自分は望まれて生まれてきた、親の愛を感じて自尊心を取り戻す。 ベタなストーリーだけど、大好きだった。