Kennie の読書録

毎日1冊本を読み、記録を残したいと思います。

ミステリ

イシュタム・コード

【作者】 川口 祐海 【あらすじ・概要】 主人公「雄」の少年期から青年となるまで、行方知れずの父に導かれ、友達に支えられ、「人間とは何か」、「自分は何のために生きているのか」を問い続ける。 「雄」が小学生の頃から自殺者が徐々に増え、20代半ばとな…

改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 現役医師である作者による 天才形成外科医「柊貴之」と名乗る男を主人公とした物語。「柊」のクリニックにアルバイトで働く麻酔科医の視点で描かれる。 老齢の資産家に嫁ぎ、前妻の顔となることを了承した後妻の話…

黄砂の籠城 (上・下)

【作者】 松岡 圭祐 【あらすじ・概要】 清朝末期の義和団事件を題材とし、史実を織り交ぜた時代小説。 アヘン戦争や日清戦争を経て列強に分割侵攻されつつあった清朝末期の中国北京で、列強8カ国の公使館が集まっていた「東交民巷地区」を、「扶清滅洋」ス…

なるへそ

【作者】 池井戸 潤 【あらすじ・概要】 池井戸氏の作品にしては珍しく経済が絡まないミステリ。「黒後家蜘蛛の会」のパロディーで、各界で活躍する六人の会食の場で謎が提示されるが探偵役となるのは寿司屋の主人だった。ミステリ自体は恋に落ちた落語家の…

神保町奇譚「花咲舞がだまってない」シリーズ

【作者】 池井戸 潤 【あらすじ・概要】 神保町の寿司屋で舞と相馬が聞いた奇妙な話から物語が始まる。 老婦人が数年前になくなった娘の保有していた銀行口座を解約しに行ったところ、娘の死後に数千万円の入金があり、最終的には全て出金されていたことが分…

天久鷹央の推理カルテⅤー神秘のセラピスト

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 天久鷹央シリーズの第5作となる短編集。 「雑踏の腐敗」:「人混みに入ると体が腐る」と訴える青年の話。田舎から出て姉と暮らす青年が渋谷の人混みで体が末端から腐ると言う。人混みを離れると症状がなくなるため…

純喫茶「一服堂」の四季

【作者】 東川 篤哉 【あらすじ・概要】 四季になぞらえ春夏秋冬の4編からなる短編集。 純喫茶店「一風堂」を経営する度外れた人見知りの店主、安楽椅子(ヨリ子)は優秀な安楽椅子探偵だった。一服堂に集うミステリー作家や刑事やOLなどが語る「猟奇殺人事…

パッとしない子

【作者】 辻村 深月 【あらすじ・概要】 男性アイドル佑の小学生時代に図工を教え、その弟の担任だった女性教師 松尾が主人公。 小学生時代の佑と直接の関わりは少なく目立った印象はなかったが、芸術面の才能を発揮する機会を与えたとの記憶はあった。佑が…

アリス殺し

【作者】 小林 泰三 【あらすじ・概要】 「不思議の国のアリス」の様な世界の夢を毎日みていた主人公だが、その夢が周囲の何人かと共有されていることに気づく。また夢の世界での死が、現実世界での死にリンクしていることも分かってくる。夢の世界でシリア…

四季 冬 Black Winter

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 四季シリーズの最終章となる第4作。前作の「夏」は犀川や萌絵の目線から見た四季の話だったが、今作では四季自身が主な語り部となる。その分高度に抽象的な話が多く、四季の内面を現すように時間も空間もランダムに並…

四季 秋 White Autumn

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 四季シリーズの3作目。今作では四季自身はほとんど登場せず、S&Mシリーズの犀川と萌絵、Vシリーズの紅子と保呂草など、四季を中心につながっている作品群の関係性を描いている。「すべてがFになる」の妃真加島の事件か…

四季 夏 Red Summer

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 前作「四季 春」が幼少期の四季の話だったが、今作は13歳で思春期を迎えた四季の話。今作でも天才の内面の描写が鋭く、思考に追いつかない鈍重な現実に苛立ちつつも、現実世界の中で人との関わりに興味を持ち始めている…

四季 春 Green Spring

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 「すべてがFになる」、「有限と微小のパン」などのS&Mシリーズ作品で強烈な印象を残した、真賀田四季博士の幼少期の話。幼少期といっても「幼少」の要素は全くなく、天才の感性が垣間見えるストーリー。”僕”の一人称視…

白銀の逃亡者

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 DoMs感染者であることを隠し、救急医として勤務していた の元に同じくDoMs感染者である 少女 悠が訪れる。 DoMs感染から生き残る可能性は低いが、生還者は筋力や知覚能力が向上し、またDoMsウイルスを拡散可能性も…

犬にきいてみろー(「花咲舞が黙っていない」シリーズ)

【作者】 池井戸 潤 【あらすじ・概要】 花咲舞シリーズの短編、舞の見合い相手の若社長を助ける話。 実質的に会社を仕切っている工場長の不正告発に悩む若社長を助けるため、舞と相馬が不正証拠を掴もうと伝票の山と格闘する。工場長は最大顧客を握り前代社…

満願

【作者】 米澤 穂信 【あらすじ・概要】 6編の短編集。連作短編ではなく、純粋に独立した話で構成されている。 ・夜警 殉職した部下について回想するうち、「小心者」であった部下が何を思い何をしたのか思い及んで行く話。 ・死人宿 以前の恋人との復縁を…

神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 神酒クリニックシリーズの第2弾。記憶を失った女性、美鈴が神酒クリニックで治療を受けることになった。彼女はビル爆破に使われた爆弾の時限装置について何かを知っているようだった。精神科医である翼が徐々に記…

神酒クリニックで乾杯を

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 「飲酒による医療ミス」が疑われ、勤務先の病院から追い出された九十九医師が主人公。格闘術に長けた優秀な外科医、演技力を備えた産婦人科医、驚異的な記憶力を誇る内科医兼麻酔医、自動車運転で人格が変わるナー…

盤上の夜

【作者】 宮内 悠介 【あらすじ・概要】 囲碁、チェッカー、麻雀、将棋、チャトランガ(古代チェス)といった盤上ゲームに魂ごと持って行かれた人物たちの短編集。独立した短編ではあるが、ジャーナリストの視点から各話の主人公たちを一貫した視点から描い…

幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ

【作者】 知念実希人 【あらすじ・概要】 天久鷹央シリーズの最新刊。 手術終了後、全身麻酔から覚醒しつつあった患者と麻酔医の二人しかいない部屋で、麻酔医がメスで殺され、患者が容疑者とされた。その患者は主人公である鷹央、小鳥遊と同じ病院に勤務す…

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 近未来、人工細胞により人間がほぼ不老不死となるのと引き換えに、生殖能力を急激に失いつつあった。一方、人造人間である ウォーカロンは最初は機械で作られていたが、徐々に人工細胞が用いられ ほぼ全身が有機物とな…

千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 (上・下)

【作者】 松岡 圭祐 【あらすじ・概要】 元自衛隊員の臨床心理士である岬美由紀がヒロインとして活躍する連作の最終作。もともと小学館から出ていた話を、全シリーズ全面的に改定して角川文庫から出版している。 本作は上下巻を合わせて1200ページを超える長…

64(ロクヨン)上・下巻

【作者】 横山 秀夫 【あらすじ・概要】 バリバリの刑事だった主人公が警務部の広報官となり、刑事部と警務部、警視庁と現地の警察署の権力争いに翻弄されつつ、自らの職業倫理や家族との関係を見つめ直していくストーリー。 醜形妄想に蝕まれた主人公の娘の…

黒猫の小夜曲

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 ”優しい死神の飼い方” に続く死神シリーズ。前作の主人公である”レオ”と同僚の”高次な霊的存在” である道案内役が、猫の”クロ”となって未練を残して死んだ人々の魂を導いていく。 死に際の”記憶をなくした” 地縛霊…

虚ろな十字架

【作者】 東野 圭吾 【あらすじ・概要】 娘を強盗に殺され、その事件のわだかまりから離婚した前妻が殺された。元妻の足跡を追い、犯人やその親族・関係者達の隠された過去を探り歩いていく話。 元妻は自分の娘を殺された時の苦しさと、その苦しさを乗り越え…

優しい死神の飼い方

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 犬の形で人の世界に降りてきた”死神”が、古い洋館を改築したターミナルケアのホスピスで、死を間近に控えながらこの世に未練を残し、地縛霊となりそうな人々を救っていく物語。 主人公の”死神”は、ホスピスの看護師…

スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 天久鷹央シリーズの第4作目だが、時系列としては一番最初で語り手の小鳥遊優と天久鷹央の出会いを描いている。 「宇宙人に命令された」と言い、意志の宿らない目で同僚の医師を殺されるところから始まり、「宇宙人…

天久鷹央の推理カルテⅣ 悲恋のシンドローム

知念 実希人 完全にラノベの医療ミステリ。 散りばめられた医学トリビアは面白い。ミステリとしてみると伏線の置き方などが当たり前すぎて、謎をとく面白さという意味では物足りないが、トリックの中心が必ず医療知識となっているのはすごいと思う。 最近の…

天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア

知念 実希人 ラノベとして書かれた医療ミステリ。3話の短編が収められている。 主人公たちのキャラクタは完全にラノベのノリだが、ちゃんと医学知識をベースにしたミステリになっている。最終話は王道の密室ものできちんんとプロットが練られている。 気軽…

ミステリーの書き方

日本推理作家協会 編著 著名ばミステリ作家たちが、ミステリの書き方について、それぞれのテーマに沿って解説をした本。インタビュー形式だが、回答者がめちゃくちゃ豪華。 福井晴敏の「まずは人間に興味を持つこと」という論から始まり、東野圭吾のミステリ…