Kennie の読書録

毎日1冊本を読み、記録を残したいと思います。

ファンタジー

青い月の夜、もう一度彼女に恋をする

【作者】 広瀬 未衣 【あらすじ・概要】 夏休みに京都の祖母の家に行った高校生の「圭一」が、一月に2度満月となる「ブルームーン」の時に、森の奥の泉で「沙紀」と出会う。月初のブルームーンの4日間の夜、圭一は沙紀と会い強く惹かれていくが、沙紀は「初…

ブルースをうたう三本足の犬

【作者】 いしい しんじ 【あらすじ・概要】 「皮ぶくろ」と名付けられた三本足の犬が、人間の声でブルースを歌い出す。「ソラ」、「キキキ」、「ハンスー」とバンドを組み、世界中を回りライブ演奏をする。とある富豪が「皮ぶくろ」に用意した「ジュークジ…

宵山万華鏡

【作者】 森見 登美彦 【あらすじ・概要】 京都祇園祭での「宵山」を舞台とし、万華鏡のように折り重なる人々と出来事を幻想的に描く。 バレー教室に通う姉妹の妹を主人公とする「宵山姉妹」では、祭りの煌びやかで不安な雰囲気の中、姉とはぐれ赤い浴衣の少…

オカルト トリック

【作者】 八槻 翔 【あらすじ・概要】 影の薄い男子高校生「禅」が、奇術師「凛」、占い師「環奈」、サイコメトラー「沙耶」たちと繰り広げる3つの事件、「呪われた少女」、「孤独な少女」、「失った少女」のの連作となる小説。 「呪われた少女」は、自分と…

押絵と旅する男

【作者】 江戸川 乱歩 【あらすじ・概要】 電車で出会った奇妙な老人から、驚くほど精緻な押絵を見せられ、そこに描かれた老人と少女にまつわる話を聞かされる。 数十年前の話、押絵の男は老人の兄で、望遠鏡で見かけ見失ったた美しい少女に惹かれ、毎日によ…

少女症候群

【作者】 根本 聡一郎 【あらすじ・感想】 「幻覚少女」、「脱水少女」、「禁断少女」の3作品を収める短編集。前2作は既に読んでいたので、今回は「禁断少女」について。幽霊・人魚についで、吸血鬼の少女が登場する。 必要条件が「度胸」という奇妙な家庭…

幻覚少女

【作者】 根本 総一郎 【あらすじ・概要】 大学生の創は、自殺の名所と呼ばれる山羊山で幽霊、弥生と出会う。30年前にトンネルの落盤事故で死んだ弥生は、「私利のためトンネル工事費を抑えさせた」と噂された政治家 久我への怨念を果たすため、地縛霊となり…

新釈 走れメロス 他本編

【作者】 森見 登美彦 【あらすじ・概要】 京都の大学生が不思議な世界を織りなす「森見ワールド」で、著名な日本文学を題材に新たなストーリーを作り上げている。モチーフとなったのは以下の5作品。 中島敦「山月記」 小説家を目指す男が「傲慢な自意識」…

脱水少女

【作者】 根本 聡一郎 【あらすじ・概要】 「人魚が現れた時に大きな災厄が起こる」という伝説が残る栗生町で、ごく普通の生活を送っていた3人の高校生、庸介、はづき、石丸が主人公。ある日庸介は熱中症で倒れた少女、瑠奈を助けたが、彼女は忽然と姿を消し…

青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale light?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの6作目。原子力潜水艦に備えられたコンピュータ「オーロラ」は北極海の海底で、人工知能として学習を続けていたが、長らく動きを止めていた。「オーロラ」は何らかのジレンマを抱えており暴走することも懸念…

世界でもっとも深い迷宮

【作者】 円城 塔【あらすじ・概要】 ロールプレイングゲームの原型といえる「ゲームブック」が、媒体を本からゲーム、スマホと移り、「タッチパネル」という触覚を得たり、「カメラ」という視覚を得ることで進化していく。やがて「ゲームブック」は読者の反…

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズ5作目。逃走したウォーカロンについて調査し、アフリカの都市を訪問した ハギリとウグイ、アネバネは、「富の谷」と呼ばれる村落を訪れる。その村ではウォーカロンたちが特殊な状況下で生活し、働いていた。ハ…

デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの4作目。人造人間であるウォーカロンを人間と識別する装置を研究している「ハギリ」が主人公。 前作で100年以上停止していたスーパーコンピューター「アミラ」を起動したことで、「デボラ」というプログラム…

風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 Wシリーズの第3作。人間が人工細胞を入れることでほぼ無限の命を手に入れ、ウォーカロンという人造人間と人間との区別が曖昧になる世界で、ウォーカロンと人間を識別する仕組みを開発している ハギリ博士が主人公。ハ…

イシュタム・コード

【作者】 川口 祐海 【あらすじ・概要】 主人公「雄」の少年期から青年となるまで、行方知れずの父に導かれ、友達に支えられ、「人間とは何か」、「自分は何のために生きているのか」を問い続ける。 「雄」が小学生の頃から自殺者が徐々に増え、20代半ばとな…

小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

【作者】 瀬名 秀明 【あらすじ・概要】 藤子・F・不二雄漫画のSF作家瀬名氏によるノベライズ作品で、大筋は原作と同じ。 のび太が拾って組み立てたロボット「ザンダクロス」は地球侵略を狙う機械宇宙人の尖兵「ジュド」だった。のび太たちは鏡面世界に「ジ…

エヴォリューションがーるず

【作者】 草野 原々 【あらすじ・概要】 進化をテーマとし古代生物を擬人化した「エヴォリューションがーるず」というソシャゲにはまり、生活の全てをつぎ込み課金に埋もれていった洋子が主人公。 宇宙の始まりの描写から急にソシャゲの説明に移るが、ソシャ…

四季 夏 Red Summer

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 前作「四季 春」が幼少期の四季の話だったが、今作は13歳で思春期を迎えた四季の話。今作でも天才の内面の描写が鋭く、思考に追いつかない鈍重な現実に苛立ちつつも、現実世界の中で人との関わりに興味を持ち始めている…

四季 春 Green Spring

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 「すべてがFになる」、「有限と微小のパン」などのS&Mシリーズ作品で強烈な印象を残した、真賀田四季博士の幼少期の話。幼少期といっても「幼少」の要素は全くなく、天才の感性が垣間見えるストーリー。”僕”の一人称視…

千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 (上・下)

【作者】 松岡 圭祐 【あらすじ・概要】 元自衛隊員の臨床心理士である岬美由紀がヒロインとして活躍する連作の最終作。もともと小学館から出ていた話を、全シリーズ全面的に改定して角川文庫から出版している。 本作は上下巻を合わせて1200ページを超える長…

黒猫の小夜曲

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 ”優しい死神の飼い方” に続く死神シリーズ。前作の主人公である”レオ”と同僚の”高次な霊的存在” である道案内役が、猫の”クロ”となって未練を残して死んだ人々の魂を導いていく。 死に際の”記憶をなくした” 地縛霊…

優しい死神の飼い方

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 犬の形で人の世界に降りてきた”死神”が、古い洋館を改築したターミナルケアのホスピスで、死を間近に控えながらこの世に未練を残し、地縛霊となりそうな人々を救っていく物語。 主人公の”死神”は、ホスピスの看護師…

なにかのご縁2 ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う

野崎 まど 前作からの続き。 フランスから来た高校生縁結びストローランと、年老いた縁結びうさぎのユリシーズが絡んでくる。 今回の話で一番印象的だったのは、先輩と漫画になりたいという夢との絆を切る話。 自分の本気の作品が受け入れられず、自分の能力…

夜は短し歩けよ乙女

森見 登美彦 恋愛ファンタジーというべきか。 癖の強い極彩色の世界観に浸るのが徐々に気持ちよくなっていく。 主人公の”私”は 以外と格好よくて、特に学園祭の話では、ご都合主義かもしれないけれど爽快感のあるストーリー。 夜の街を一人で歩いて、電気ブ…

四畳半神話体系

森見登美彦 一周目はキャラ立ちしてるけど、退屈なストーリー。 二周目では世代交代による叙述トリックかと思わせて 三周目、4周目で平行世界で話しを畳んだ。 最初はしつこいと思った表現だけど 何度も読むうちに記憶のフックになって 気持ちよくなってく…