毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ノンフィクション

池上彰と考える、仏教って何ですか?

池上彰氏による仏教の歴史と教義の概説が前半で、後半はダライ・ラマ法王との対談記録です。池上さんの説明はいつもとても分かりやすい。 【作者】 池上彰 【あらすじ・概要】 仏教の歴史 紀元前500年ごろにインド小国の王子として生まれた ゴータマ・シッダ…

これからの政治をゼロから考えよう おだやかに民主主義を取り戻すための5つの論点

行き詰っている感のある「民主主義」に未来はあるのか、幅広い視点からてみ提言している本です。短いですが内容は凝縮されています。 【作者】 佐々木俊尚 【あらすじ・概要】 以下の5つの論点から民主主義について語る。 論点1:権力は強大なのか 21世紀に…

日本サイバー軍創設提案: すでに日本はサイバー戦争に巻き込まれた

現代の戦争は物理的な武器での戦い以前に、サイバーで勝敗が決しているという話です。苫米地氏というのは認知心理学から宗教・ハッキングの技術まで著作の範囲が広いですね。 【作者】 苫米地英人 【あらすじ・概要】 サイバー世界での戦争が実際に起こって…

本来無一物: 恵能宗入門書

著者が中国赴任時代に禅宗に触れ、六祖恵能の教えを研究していった流れが掛かれています。禅宗の教義について語るというよりも、著者自身の備忘録という感じでした。 【作者】Aは 若島宏造 【あらすじ・概要】 中国禅宗の6代目の祖である恵能禅師の教えを紐…

プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法

現役の弁護士が「交渉のための心理術」を説いた本です。 短めの本ですが、論理だっていて理解しやすく実用的な内容が詰まっていて、かなりの良書だと思います。 【作者】 石井琢磨 【あらすじ・概要】 交渉を有利に運ぶ秘策は「連帯関係に持ち込むこと」。 …

スパイが教える思考術

CIAの諜報員だった経験を持つ著者が、諜報機関やスパイがどのような意思決定プロセスを持っているのかを解説しています。具体的な事例に重ねて内面の思考を開設しているのは、緊迫感があって中々面白いです。 【作者】 ジョン・ブラドッグ 【あらすじ・概要…

詐欺師・ひっかけ商法の最新手口を公開! 騙しのカラクリ

詐欺の手法を小説仕立てで解説していく本です。こういう話を読むと「自分は絶対に引っかからないな」と感じてしまうのですが、そういう人がむしろ危ないのでしょうか。。 【作者】 横田濱夫 【あらすじ・概要】 詐欺の手口を、ストーリーに乗せて解説し注意…

夜と霧 新版

先日読んだ「神様のカルテ2」で、主人公の細君が「やる気も夢もない」という学生に貸していた本で、内容が気になり読んで見ました。 極限状態での人の心の動きを、精神科医・心理学者として、できるだけ普遍的に捉えようとしています。惨めな状況であっても…

ISOROKU外伝

作者は「あくまでもフィクションである」と言って始めています。でも実在した人物や実際の出来事が元になっていて、全くのフィクションでありません。「こういう可能性もありうる」という作者なりの解釈を物語にしているということなのでしょう。 【作者】 …

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

GAFAと呼ばれる4社(Google、Amazon、Facebook、Apple)についての本です。この4社を現代の四騎士とみなし、各社が急成長してきた理由や今後の見通しを分析しています。 近年、圧倒的な影響力を持ち始めているGAFAについて基本的な知識を持つには、本書のよ…

悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える

ドイツ系ユダヤ人である「ハンナ・アーレント」の研究を題材に、全体主義がなぜ起きたのか、その背景を歴史的、地積学的に背景を読み解いた本です。 一旦全体主義の渦が巻き起こると抗うことは難しい。それ故に人々が「複数性を許容」し、大衆の暴走を防ぐこ…

無人島に生きる十六人

【作者】 須川邦彦 【あらすじ・概要】 無人島で数ヶ月生き延びた16人の実話に基づいた小説。 明治の後半ごろ、南洋漁業の調査船として小笠原諸島に向かった龍睡丸は、強風に帆柱を壊され、海流に乗りハワイまでたどり着く。ハワイで修理をした後日本に戻る…

「横浜」をつくった男~易聖・高島嘉右衛門の生涯~

【作者】 高木彬光 【あらすじ・概要】 明治初期に「易聖」として政財界に強い影響力を持ち「横浜」の発展に寄与した 高島嘉右衛門 の伝記的小説。 江戸末期の材木商人だった父の跡を継ぎ、江戸大火の後の材木価格高騰などを機を得て財を築いた。開国後に欧…

地獄の沙汰もビットコイン次第: 仮想通貨の闇を追う

【作者】 ジェイク・エーデルスタイン、 ナタリー・響子・ストゥッキー 【あらすじ・概要】 マウントゴックスでのビットコイン流出事件を中心としたルポ。 マウントゴックスの実質的な創業者であるマルク・カルプレスはビットコインを摂取された被害者なのか…

ゼニの人間学

【作者】 青木雄二 【あらすじ・概要】 「ナニワ金融道」の作者である青木氏が「ゼニ」と「人間」の関係を語った本。 前半では、ゼニが人をどう動かすか、ゼニがどう動くのかを語る。ゼニはゼニのある人間のところに集まる。金利のことも金融の仕組みも意識…

シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 宗教国家アメリカのふしぎな論理

【作者】 森本あんり 【あらすじ・概要】 「土着化したキリスト教」という観点から、アメリカの歴史を分析する。 キリスト教も初期には「神が一方的に人に与える」片務的な教義であったが、「神を信じ従うものは救われる」という双務的な「契約」に変化して…

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉

【作者】 桑原晃弥 【あらすじ・概要】 世界的に著名な投資家である ウォーレン・バフェットが何を基準にどう考えているのかを、103の言葉から拾っていく。 中心的なメッセージは下記の2点。 ・企業の価値に対する長期投資を基本とし、短期の投機での利益を…

シークレットエージェント: 第二次世界大戦、アメリカの偉大なるスパイを追う

【作者】 スティーブン・トルティー 【あらすじ・概要】 第二次世界大戦の時に、連合国側のスパイとしてドイツに入り込み活躍した「エリック・エリクソン」の伝記。 エリックはアメリカで生まれ育ち、スエーデンに移住した。ドイツ相手に石油を売り大きな利…

妻にささげた1778話

【作者】 眉村卓 【あらすじ・感想】 著者の妻ががんの手術を受け、5年後生存率はほとんどないと告げられる。作家である自分が妻のためにできることを考え、毎日1つ話を書いて読ませることにした。原稿用紙で3枚以上、エッセイではなく「お話」で、必ず日常…

ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方

【作者】 伊藤洋志 【あらすじ・概要】 一つの仕事に全てを捧げてしまうことはリスキー。まずは生活コストを見直した上で、自分の能力を向上させ、仲間と取り組めるような、拡大を目指さない小さな規模の「ナリワイ(生業)」を複数身につけて、収入源を分散…

続堕落論

【作者】 坂口安吾 【あらすじ・概要】 「堕落論」の続編で、論旨はほぼ重なる。 戦後の「日本の道義が退廃している」「貧しさに耐え、倹約の精神を持ち、ひたいに汗して勤労する農村文化を復興させるべき」との意見に真っ向から対立する。 日本の「農村文化…

堕落論

【作者】 坂口安吾 【あらすじ・概要】 第二次世界大戦時に、未亡人の恋愛を書くことは禁止されていた。「二君に仕えるべからず」という武士道の忠君の精神が、忠臣蔵のような作品を美化してきた。 戦時下の未亡人は夫を亡くし辛いだろうが、時が経てば新た…

ザ・ロングラン 人生を走り出す日まで

【作者】 ミシュカ シバリー 【あらすじ・概要】 著者はアルコールに依存し、ドラッグに溺れる自堕落な日々を過ごしていた。「あなたは丈夫じゃない」と母親に言われていたが、長い期間アルコールや薬物に依存していたにも関わらず、肉体的には病気はなかっ…

ダンナ様はFBI

【作者】 田中ミエ 【あらすじ・概要】 コピーライターとして働いていた女性が、FBIで要人警護をしていた”ダーリン”に見初められ、数年間の手紙や電話のやりとりで結婚に至る。ダーリンはFBIを退き、日本の大使館付きで働きながら、日本で「危機管理」の意識…

バカが多いのには理由がある 〈理由がある〉シリーズ

【作者】 橘玲 【あらすじ・概要】 時事問題などに作者の視点で論を展開していく。 タイトルにある「バカが多い理由」は、エネルギーを使わない「ファスト思考」で済ませるからだとしている。人間の思考には「ファスト思考」と「スロー思考」がある。進化の…

「憲法改正」の真実

【作者】 樋口 陽一・小林 節 【あらすじ・概要】 憲法改正について、「護憲派」の法学博士である樋口陽一 と「改憲推進派」でありながら、「現状での憲法改正には反対」とする 小林節 博士との対談形式で語られる本。 護憲派と改憲推進派の対談の形式をとっ…

スノーデン 日本への警告

【作者】 エドワード・スノーデン、青木 理、井桁 大介、金 昌浩、ベン・ワイズナー、マリコ・ヒロセ、宮下 紘 【あらすじ・概要】 アメリカ政府が秘密裏に行なっていた情報収集について、告発したエドワード・スノーデン氏を招き、プライバシーを専門に扱う…

下山事件は終わらない

【作者】 柴田 哲孝 【あらすじ・概要】 1949年、国鉄の初代総裁である下山定則氏が日本橋で失踪し、翌日に足立区の常磐線線路上で轢死体となって発見された事件についてのノンフィクションレポート。 当時この事件は自殺として処理されたが、この作者は右翼…

田中角栄 100の言葉 日本人に贈る人生と仕事の心得

別冊宝島編集部編 田中角栄について、外交上の成果以外にあまり知らなかったが 残した言葉には力があると感じた。 祝い事には遅れてもいい。 ただし葬式には真っ先に駆けつけろ。 本当に人が悲しんでいるときに 寄り添ってやることが大事だ。 人から受けた恩…

当ブログは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムであ「Amazonアソシエイト・プログラム」に参加しています。