毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

サイエンス

こころの旅

精神科医である神谷恵美子が、誕生から死まで人が一生でたどる「心の旅」を書いた本です。 最初は学説の紹介などで客観的な内容なのだけれど、向老期や死を迎える段階では、少し宗教掛かったような主観的な内容でした。40年以上前の出版なので内容的に古さも…

精神科医は腹の底で何を考えているか

【作者】 春日武彦 【あらすじ・概要】 精神科医である著者による「精神科医が医療行為を行うときに考えていること」を書いた本。 最初に精神科医によって処方薬のクセがあることがから入る。基本知識がないと分かりにくい話題から書き始めるのはさすがだと…

科学的とはどういう意味か

【作者】 森博嗣 【あらすじ・概要】 科学的であるというのは「再現性のある法則を、数字などの客観的基準で、複数で評価し共有する」こと、とする。 再現性があることで「未来を予測」できることに価値があり、客観的な情報でコミュニケーションすることで…

悪魔が教える 願いが叶う毒と薬

【作者】 薬理狂室 【あらすじ・概要】 薬や毒の特性や使い方について説明する本。 タイトルが毒々しいし、第一講が「目覚ましクスリ」として「メタンフェタミン」や「アンフェタミン」から入るなど、アングラな匂い満載だが、実際は「処方薬の種類や有効な…

お金2.0 新しい経済のルールと生き方

【作者】 佐藤航陽 【あらすじ・概要】 技術の進歩が経済をどの様に変えていくかを著者独自の観点から説く。 ・貨幣は国家が中央管理するものという考えが一般化しているが、それほど歴史の長いものではない。分散化して様々なレイヤーの経済が並立すること…

新装版 話を聞かない男、地図が読めない女

【作者】 アラン・ビーズ、 バーバラ・ビーズ 【あらすじ・概要】 男女の脳は胎児の時期に浴びた性ホルモンの影響で、先天的にプログラムされている部分がある。 影響の程度により、男性的・女性的な特徴が強く出る人と中間的な人が出てくるが、全体的な傾向…

宇宙に外側はあるか

【作者】 松原隆彦 【あらすじ・概要】 宇宙観察の進歩、宇宙の起源、宇宙の形状、宇宙の外側について、現在の学説を平易な言葉で解説している。 現在では「宇宙マイクロ波背景放射」の観測から宇宙の誕生から38万年後くらいの状況は探れるようになった。…

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める

【作者】 築山 節 【あらすじ・概要】 脳神経外科医であり、脳の機能回復を専門とする作者による、脳の機能を保ち高めるための良い習慣を語る本。参考になるポイントは多いが、中でも特に印象に残った項目を挙げる。 ・生活の原点をつくること。 寝る時間は…

プリオン説は本当か? タンパク質病原体説をめぐるミステリー

【作者】 福岡 伸一 【あらすじ・概要】 羊のスクレイピー病や狂牛病などの病原は、ウイルスや細菌ではなく、変性したプリオンタンパク質自体が感染性を持っているとの説がノーベル賞を受賞した。 ウイルスとは思えない程小さい、ウイルスよりも熱などへの耐…

スノーデン 日本への警告

【作者】 エドワード・スノーデン、青木 理、井桁 大介、金 昌浩、ベン・ワイズナー、マリコ・ヒロセ、宮下 紘 【あらすじ・概要】 アメリカ政府が秘密裏に行なっていた情報収集について、告発したエドワード・スノーデン氏を招き、プライバシーを専門に扱う…

すべての疲労は脳が原因

【作者】 梶本 修身 【あらすじ・概要】 疲労についての研究をしている医学博士の著作。疲労の原因は乳酸ではなく活性酸素だという見解。疲労を定量的に評価するための疲労バイオマーカを見つけ、実際には有酸素運動程度では筋肉疲労は発生していないことが…

シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件

【作者】 斎藤 和紀 【あらすじ・概要】 AIの権威である レイ・カーツワイルが2045年に「テクノロジー進歩の速度が無限大になる」特異点としてのシンギュラリティが訪れると予言した。 カーツワイルが提唱したシンギュラリティは、AIが人間の能力を超えるこ…

量子コンピュータが人工知能を加速する

【作者】 西森 秀稔、大岡 真之【あらすじ・概要】 実用化が進んでいる量子コンピュータとはどのようなものなのか。その技術が人工知能の発展にどのような影響を与えるのか、かなり学術体視点からではあるが、数式などは使わずに分かりやすく解説した本。D-W…

スタンフォード式 最高の睡眠

【作者】 西野 精治 【あらすじ・概要】 スタンフォード大学の教授であり、睡眠研究の権威である著者が「より良い睡眠」について書いた書籍。 私の印象に残ったのは以下のポイント。 ・睡眠は量ではなく質 もちろん十分な睡眠時間を確保することは大事だが、…

アナタはご本人様でいらしゃいますか〜動的平衡の中で考える〜明日の日本人たちへ

【作者】 福岡 伸一 【あらすじ・概要】 「生物と無生物の間」を研究対象としている生物学者による「未来授業」というラジオ企画の講義を本にまとめたもの。 自分は何人で何人種か、何人というのは主観が決めるのか、他者との関係性から決まってくるのか。 …

キラーストレス 心と体をどう守るか

【作者】 NHKスペシャル取材班 青柳 由則、梅原 勇樹 【あらすじ・概要】 ストレスが心と体にどのような影響を与えるか、ストレスから体を守るためになにができるのかについての本。 ストレスによる影響で扁桃体が肥大化し、ストレスホルモンであるコルチゾ…

ビッグバンとインフレーション:世界一短い最新宇宙論入門

【作者】 ジョン・グリビン 【あらすじ・概要】 「ビッグバン」と呼ばれる宇宙の始まりに関する理論と、その謎を説明する初期の宇宙は指数関数的な急激な膨張を引き起こしたという「インフレーション理論」について説明した本。 当初は荒唐無稽と思われた「…

量子論に聞いてみよう: エネルギーの観点から眺めると世界が違って観えてきます。

【作者】 梅本 敏 【あらすじ・概要】 量子論を数式などを使わず説明しようとした本。物質の本質はエネルギーであるということは理解できる。ただこの本は量子力学を語る内容ではなく、ポジティブに生きましょうという精神論であり、全ては波動でポジティブ…

仮想通貨とフィンテック

【作者】 苫米地 英人 【あらすじ・概要】 ビットコインなど、インフォメーションテクノロジーを活用した、ファイナンスであるフィンテックについての概説的な本だが、通貨や金融の起源や、暗号化技術の基本まで幅広く、わかりやすく説明されている。 フィン…

「量子論」を楽しむ本 ー ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!

佐藤 勝彦 量子論は興味はあるが分かりにくい世界。 それでもこの本は極力分かりやすく解説してくれている。 光が波と粒子の性質を両方持つように、電子も全ての物質も波と粒子の性質を備えていること。 まず、粒子と波の両方の性質を備えているということが…

人工知能は人間を超えるか

松尾 豊 人工知能が発展してきた歴史、可能性と課題、特徴表現学習のブレイクスルーを果たした、ディープラーニングについての本。 ディープラーニングの観念は良く理解できていなかったが、非常に分かりやすい説明だった。 人間が現象を抽象化し、高次の抽…

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