毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

サイエンス

『時間は存在しない』 カルロ・ロヴェッリ

「ループ量子重力論」を唱える物理学者 カルロ・ロヴェッリによる「時間論」です。数式などはほとんど出てこないのですが、難易度は高く、正直すべては理解できてはいません。それでも、「過去から未来へという時間の方向性」「原因から結果という因果律」が…

『最強の教養 不確実性超入門』 田渕直也

超要約すると・世界には原理的に予測不可能なランダム性がある・相互フィードバックの影響で極端に振れることもある・理由をしって安心したい心理バイアスが判断を狂わせるだから・何が成功するのか分からないんだから手数を増やせ・再起不能な「即死リスク…

『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』 更科 功

・中途半端な「目」は役に立たない。・例えば網膜だけがあっても生存競争上有利にならない。・でも、これだけ複雑な器官が偶然一気にできたとは考えられない。 やっぱり「設計者」がいたんじゃね?という「インテリジェントデザイン」に説得力があると感じて…

『仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方』 松村 真宏

タイトル:仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方 作者 :松村 真宏 オススメ度 役立ち度 ★★★☆☆ 斬新さ ★★★★☆ 分かりやすさ ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ 要約 大掛かりな装置を使うのではなく、人の行動を誘発する「仕掛け」を使い目的を達成する「仕掛学」に…

『ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる』 中野 信子、鳥山 正博

「ネットにひそむ魔力」というキャッチコピーを受け入れるのには慎重さが必要です。 本質的には変わっていない人間の脳が、ネットがもたらした環境に適応したり、しそこねたりしている、と見るのが妥当ではないでしょうか。 タイトル:ブラックマーケティン…

『AIとBIはいかに人間を変えるのか』 波頭 亮

The difficulty lies, not in the new ideas, but in escaping from the old ones. タイトル : AIとBIはいかに人間を変えるのか 作者 : 波頭 亮 オススメ度 AIの分析 ★★★★☆ BIの分析 ★★★☆☆ AIとBIの出会い ★★★★★ 総合オススメ度 ★★★★☆ 要約 AI - 人工…

『哲学的な何か、あと科学とか』 飲茶

「科学哲学史」というと難しそうですが、驚くほど分かりやすい本でした。 「正しいとは何か」を科学的に追求し哲学的な問題にぶつかります。デカルト数百年におよんで追求されてきている流れを説明し、新たな科学的発見などがどのように影響しているのかを本…

『図解 科学捜査』 山崎昭

現代の犯罪科学捜査の状況を解説する本です。 ミステリ好きの人、完全犯罪を計画している人におススメです! タイトル 図解 科学捜査 作者 山崎昭 あらすじ・概要 死体から何が分かるか 変死体を発見すると、まずは病死・自殺・他殺を見極める。日本の場合、…

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』 村山斉

宇宙の原初を探る手掛かりは極小の素粒子の世界にあり、素粒子を分析していくと宇宙の広がりに繋がっていきます。広大な宇宙と極小の素粒子の世界は、自らの尻尾を飲み込む「ウロボロスの蛇」の様な関係だとして、素粒子物理学から宇宙の姿を探ろうとします…

『イラストで読むAI入門』 森川幸人

今では「マイコン搭載炊飯器」など敢えて言わないように「AI」もブームが過ぎれば当たり前のものになるのだろう。 本書ではAIの歴史や、現時点での強みと弱み、将来の展望などをイラストも交えて分かりやすく解説している。 タイトル イラストで読むAI入門…

2035年の世界

高城剛氏による近未来予想です。 半ば妄想も入っているようですが こういう「夢」が世界を動かしていくのでしょう。 【タイトル】 2035年の世界 【作者】 高城 剛 【あらすじ・概要】 いくつかの分野で2035年に起こっているかもしれない出来事を 高城氏が予…

大人のADHD ――もっとも身近な発達障害

本書はADHDについての解説ですが 診断方法や混同されがちな他疾患との区別など 診断する側の視点から書かれている部分が多いです。 【タイトル】 大人のADHD ――もっとも身近な発達障害 【作者】 岩波明 【あらすじ・概要】 ADHDとは 注意欠如多動性障害(…

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

「リンゴが落ちるのは何故だろう」という疑問から ニュートンは万有引力の存在に気が付く。 「万有引力があるのは何故だろう」とい疑問から 質量が時空をゆがめることで重力が生まれることに アインシュタインは気づく。 そして今「質量が時空をゆがめるのは…

食べ物を変えれば脳が変わる

食べ物が脳に与える影響を解説しています。 律儀にエビデンスを挙げながら 客観的な説明を心がけているので 10年近く前の本でもないように古さを感じませんでした。 【タイトル】 食べ物を変えれば脳が変わる 【作者】 生田哲 【あらすじ・概要】 薬学博士で…

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八

NASAで火星探査ロボットの開発研究をしている小野雅裕さんが 「宇宙開発をリードするイマジネーション」の素晴らしさを 熱く語る本です。 イマジネーションが世界を切り拓いていく様に ロマンを感じます。 生きている間に地球の重力圏から離れてみたい。 【…

「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思議な世界

特殊相対性理論、一般相対性理論から宇宙論まで アインシュタインが残した理論の ポイントのみを解説しています。 極力数式などは使わず、 わかりやすさに重点を置いた説明でした。 【タイトル】 「相対性理論」を楽しむ本 よくわかるアインシュタインの不思…

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

運動は脳を鍛えて、様々な問題を解決するということを 学術的な話を交えて解説していく本です。 ちょっと長くてくどい文章ですが、面白いです。 【タイトル】 脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 【作者】 ジョン・J・レイテ…

臨機応答・変問自在 ―森助教授vs理系大学生―

大学講師でもあるミステリ作家の森博嗣氏が 大学の講義で生徒の質問に回答したやりとりをまとめています。 玉石混交の質問と、それに対する「理系っぽい返し」が楽しいです。 森作品の「クールでちょっと斜に構えたセリフ」の 生まれた土壌を垣間見ることが…

利他学 小田 亮

人間の利他的な行動を進化心理学の観点から分析した本です。 利他の心を、仮説と実証という科学の手法で解き明かそうとしています。 【作者】 小田 亮 【あらすじ・概要】 人間が利他的行動をする「しくみ」を「機能」からの リバースエンジニアリングで解き…

超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由 

「とにかく筋トレしろ!」という本です。 勢いがあって楽しく読めます。ちょっと腕立・腹筋してみました。 【作者】 Testosterone、久保孝史 、 福島モンタ 【あらすじ・概要】 筋トレ伝道者の Testosterone氏のつぶやきパート、 スポーツ科学研…

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く

「シュレディンガーの猫が青酸ガスで死んでしまうのはかわいそう。青酸ガスの代わりにミルクにして、お腹が空いている猫と空腹の猫が重なり合って存在していることにしましょう」と言う著者がカワイイです。 この著者は前著の「重力とは何か」が、とても分か…

ゲーム理論の思考法

ゲーム理論の基本がとても分かりやすく説明されています。複雑な数式などもなく、シンプルでわかりやすい。入門書として最適だと思います。 【作者】 川西諭 【あらすじ・概要】 「2つ以上の主体の意思決定・行動を分析する理論」であるゲーム理論について、…

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る

重力とは何か、現代の科学で分かっているところまで解説している本です。 著者自身が「逃げない」言っている通り、難しい観念であっても専門用語や数式の羅列でごまかすのではなく、初学者であっても理解しやすいような例え話やモデルを用意して説明してくれ…

中学生でもわかる! ピケティ超入門

タイトル通り「超入門」レベル。格差社会への怒りに燃える学生と老教授の対話形式で、経済学の基礎の基礎から説明してくれます。とにかく分かりやすいです。 【作者】 橘龍介 【あらすじ・概要】 格差社会に憤る学生が老教授から経済を学び、格差の拡大とそ…

日本サイバー防衛&国防白書!: ~誰も書かなかったサイバー防衛&国防の身も蓋もない話〜

苫米地氏によるサイバー攻撃のリスクに関する話です。今作には独自OS開発を進めようとする苫米地氏のポジショントークが入っている感じがありました。 【作者】 苫米地英人 【あらすじ・概要】 おおよその趣旨は下記の通り。 高度なハッキングツールがユーザ…

日本サイバー軍創設提案: すでに日本はサイバー戦争に巻き込まれた

現代の戦争は物理的な武器での戦い以前に、サイバーで勝敗が決しているという話です。苫米地氏というのは認知心理学から宗教・ハッキングの技術まで著作の範囲が広いですね。 【作者】 苫米地英人 【あらすじ・概要】 サイバー世界での戦争が実際に起こって…

おうむの夢と操り人形

完全にペッパーくんをイメージしたロボット「パドル」が活躍します。「契約更新されなかったペッパーが大量に返却されている」というニュースを見たばかりなので、リアリティーを感じます。細かい技術的な話が、個人的にはとても面白いのですが、読む人を選…

科学哲学への招待

「科学」が辿ってきた歴史と、今日的な課題について説く本です。内容が凝縮されていて濃すぎる感じがあるので、関連分野の本を読みもう少し学んでみたいと思いました。科学を学ぼうとする人、技術に携わる人は読んでおくべき本なのではないでしょうか。 【作…

脳は、なぜあなたをだますのか ──知覚心理学入門

「知覚心理学」を研究している著者が、その面白さを伝えている本です。自分が見て感じていることも、目や耳や脳の機能から見ると違ったものに見えてきて面白いですね。 【作者】 妹尾武治 【あらすじ・概要】 知覚心理学とは「刺激と行動の対応関係から、脳…

死体格差 解剖台の上の「声なき声」より

遺体を解剖し死因などを調べる法医解剖医が書いた本です。私の日常とは大きく違う視点から 【作者】 西尾元 【あらすじ・概要】 病院で亡くなったのではない「異状死」と日々向き合う著者。 日本での生活保護受給者は1.7%程度だが、著者が手がけた「異状…

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