四季 冬 Black Winter

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 四季シリーズの最終章となる第4作。前作の「夏」は犀川や萌絵の目線から見た四季の話だったが、今作では四季自身が主な語り部となる。その分高度に抽象的な話が多く、四季の内面を現すように時間も空間もランダムに並…

四季 秋 White Autumn

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 四季シリーズの3作目。今作では四季自身はほとんど登場せず、S&Mシリーズの犀川と萌絵、Vシリーズの紅子と保呂草など、四季を中心につながっている作品群の関係性を描いている。「すべてがFになる」の妃真加島の事件か…

詳説 日本史 B 

【作者】 山川出版社 笹山 晴生、佐藤 信、五味 文彦 他 【あらすじ・概要】 2012年の文科省検定版。縄文時代から冷戦終結くらいまでが範囲で、東日本大震災にもわずかに言及されている。 【感想・考察】 びっしりと情報が詰まっている。近代史に興味が出て…

ナベちゃんのヨメ

【作者】 辻村 深月 【あらすじ・概要】 大学時代にコーラス部で一緒だった男友達、ナベちゃんが結婚するという知らせを受けた。コーラス部の女性陣にとってナベちゃんは親切で良い友達だったが、男性として意識されることはなかった。ナベちゃんの婚約者は…

四季 夏 Red Summer

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 前作「四季 春」が幼少期の四季の話だったが、今作は13歳で思春期を迎えた四季の話。今作でも天才の内面の描写が鋭く、思考に追いつかない鈍重な現実に苛立ちつつも、現実世界の中で人との関わりに興味を持ち始めている…

四季 春 Green Spring

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 「すべてがFになる」、「有限と微小のパン」などのS&Mシリーズ作品で強烈な印象を残した、真賀田四季博士の幼少期の話。幼少期といっても「幼少」の要素は全くなく、天才の感性が垣間見えるストーリー。”僕”の一人称視…

檸檬

【作者】 梶井 基次郎 【あらすじ・概要】 「得体の知れない不吉な塊が心を圧さえつける」という導入。八百屋で見つけた檸檬の美しさ爽やかな匂いに救われる。丸善の画集売り場で画集を見ても鬱々とした気分が晴れなかったが、檸檬を画集の上に置くと色彩が…

アンネの日記 増補新訂版

【作者】 アンネ・フランク 【あらすじ・概要】 ドイツ政府によるユダヤ人迫害を逃れ「隠れ家」で過ごしたアンネ・フランクの日記。最初の方は子供らしい直情的な記述で友達をこき下ろしたりしていたが、信じられないペースで精神的な成熟を果たしている。 …

珍妃の井戸

【作家】 浅田 次郎 【あらすじ・概要】 蒼穹の昴のスピンオフ作品。光緒帝の側室であった珍妃が義和団の乱の際に井戸に落とされ死んだ。諸外国が中国人民に対して行なった行為を調査しに来た4カ国の調査団が珍妃殺害事件の真相を解き明かすため、関わって…

キラーストレス 心と体をどう守るか

【作者】 NHKスペシャル取材班 青柳 由則、梅原 勇樹 【あらすじ・概要】 ストレスが心と体にどのような影響を与えるか、ストレスから体を守るためになにができるのかについての本。 ストレスによる影響で扁桃体が肥大化し、ストレスホルモンであるコルチゾ…

坊ちゃん

【作者】 夏目 漱石 【あらすじ・概要】 直情的な性格の主人公が中学教師として田舎町に赴任する。 抑えの利かない生徒たちや、老獪な教頭・校長が、主人公との衝突を繰り返し、何かをすると全てが筒抜けになるような田舎町で生活していく。 【感想・考察】 …

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの仕事術

【作者】 梅原 大吾 【あらすじ・概要】 プロゲーマー梅原大吾氏が、勝ち続けるためにしていることを述べた本。 印象的な部分は以下の点。 ・「結果を出すこと」と「結果を出し続けること」は全く違う。「勝つこと」に対する執着は「勝ち続けること」の障壁…

30代にしておきたい17のこと

【作者】 本田 健 【あらすじ・概要】 30代は人生で全ての事ができるわけではないと気付かされる時期。20代までの何でもできる気分は失われるが、自分を分析し、自分が本当にやりたいこと・自分の得意なこと、できることを見つける必要がある。 両親と過ごす…

蒼穹の昴

【作者】 浅田 次郎 【あらすじ・概要】 中国清朝の末期、西太后が列強に浸食される中国を守ろうとしていた時期の史実をベースにしたフィクション。苛烈な科挙を乗り越え状元として進士登第した文秀と、貧しい生まれから抜け出すため自らの意思で宦官となり…

白銀の逃亡者

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 DoMs感染者であることを隠し、救急医として勤務していた の元に同じくDoMs感染者である 少女 悠が訪れる。 DoMs感染から生き残る可能性は低いが、生還者は筋力や知覚能力が向上し、またDoMsウイルスを拡散可能性も…

犬にきいてみろー(「花咲舞が黙っていない」シリーズ)

【作者】 池井戸 潤 【あらすじ・概要】 花咲舞シリーズの短編、舞の見合い相手の若社長を助ける話。 実質的に会社を仕切っている工場長の不正告発に悩む若社長を助けるため、舞と相馬が不正証拠を掴もうと伝票の山と格闘する。工場長は最大顧客を握り前代社…

タモリさんに学ぶ話がとぎれない 雑談の技術

【作者】 難波 義行 【あらすじ・概要】 ゲストのトークを引き出すタモリのやり方をベースに、上手な雑談の仕方を教える。 雑談は決着をつける交渉などとは違い、その場を楽しみ相互の関係をよくするための会話なので、それに応じた技術がある。 まずは聞く…

ビッグバンとインフレーション:世界一短い最新宇宙論入門

【作者】 ジョン・グリビン 【あらすじ・概要】 「ビッグバン」と呼ばれる宇宙の始まりに関する理論と、その謎を説明する初期の宇宙は指数関数的な急激な膨張を引き起こしたという「インフレーション理論」について説明した本。 当初は荒唐無稽と思われた「…

地頭力を鍛える

【作者】 細谷 功 【あらすじ・概要】 フェルミ推定という限られた情報から、仮説を立て推論していく手法を元に「地頭」を鍛えていこうという内容。 「頭の良さ」には3種類あり、①知識の多さ、②対人関係力の高さ、③考える力の強さ(地頭力)、がそれぞれに…

満願

【作者】 米澤 穂信 【あらすじ・概要】 6編の短編集。連作短編ではなく、純粋に独立した話で構成されている。 ・夜警 殉職した部下について回想するうち、「小心者」であった部下が何を思い何をしたのか思い及んで行く話。 ・死人宿 以前の恋人との復縁を…

思考の整理学

【作者】 外山滋比古 【あらすじ・概要】 創造的で自主的な思考はどのように育てることができるのか考察した本。 知識を得て答えを出して行く学校教育は、風に乗って飛ぶ「グライダー」を養成しているが、自分のエンジンで飛ぶ「飛行機」型の思考が必要だ、…

そうか、もう君はいないのか

【作者】 城山 三郎 【あらすじ・概要】 作者城山氏が、奥様と過ごした人生について記した本。学生時代の出会い、結婚、日々の生活、闘病から、最後に看取る瞬間まで、妻に対する愛情に満ちた視線と共に過ごした静かな幸せを描く。 「静かに行くものは健やか…

記憶の盆踊り

【作者】 町田 康 【あらすじ・概要】 度々酔って記憶をなくす主人公が、飲まない時も記憶が怪しくなり、昔別れた女性と家族と自分の仕事と、その他諸々が徐々に分からなくなり、周りの人々は誰なのか、自分がしていること、自分自身についても徐々に記憶が…

適当論

【作者】 高田 純次 【あらすじ・概要】 前半は精神科の和田秀樹との対談を通じ、高田純次がなぜ憧れられる存在なのか、分析をしている。「他人に対する関心」が強すぎると統合失調の傾向があるし、「自分に対する関心」が強すぎると鬱の傾向が出る。高田純…

片付ける 禅の作法

【作者】 升野 俊明 【あらすじ・概要】 禅僧であり、禅の庭園デザーナーである作者が、片付け・掃除を中心に禅の思想を述べた本。 物は必要なだけ、足るを知ることが幸せにつながること。片付け・掃除をすることで心を磨くことであり、自分を大事にすること…

武器としての書く技術

【作者】 イケダ ハヤト 【あらすじ・概要】 ブログライターの イケダ ハヤト氏が、ブログに書くのに適した文章術から、マネタイズの方法、書くこと自体のメリットを主張している本。 文章の書き方については、以下のようなポイントをあげている。 ・ブログ…

シンプルリスト

【作者】 ドミニック・ローホー 【あらすじ・概要】 様々な「リスト」を作ることで、心を整理しようという本。主なリストの例として; ・自分の好きなもの ・自分がロールモデルにしたい人 ・自分の夢 ・人生の羅針盤 ・恐れていることや不安なこと ・五感の…

仕事で成長したい5%の日本人へ

【作者】 今北 純一 【あらすじ・概要】 作者は東京大学卒業後、旭硝子に入社し、のちにオックスフォード大学の招聘教官としてイギリスに渡り、スイスのバッテル研究所、フランスのルノー、エア・リキッド社を経て、CVAコンサルティングのパートナーとして活…

量子論に聞いてみよう: エネルギーの観点から眺めると世界が違って観えてきます。

【作者】 梅本 敏 【あらすじ・概要】 量子論を数式などを使わず説明しようとした本。物質の本質はエネルギーであるということは理解できる。ただこの本は量子力学を語る内容ではなく、ポジティブに生きましょうという精神論であり、全ては波動でポジティブ…

神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 神酒クリニックシリーズの第2弾。記憶を失った女性、美鈴が神酒クリニックで治療を受けることになった。彼女はビル爆破に使われた爆弾の時限装置について何かを知っているようだった。精神科医である翼が徐々に記…

この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇

【作者】 池上 彰 【あらすじ・概要】 池上彰氏の東工大での講義を元にした書籍の第2弾。前回は近代史についてだったが今作は日本の戦後史について、戦後の出来事が現代にどう繋がっているのか説明をしている。 主な内容は、以下の通り。 ・自衛隊の存在は…

神酒クリニックで乾杯を

【作者】 知念 実希人 【あらすじ・概要】 「飲酒による医療ミス」が疑われ、勤務先の病院から追い出された九十九医師が主人公。格闘術に長けた優秀な外科医、演技力を備えた産婦人科医、驚異的な記憶力を誇る内科医兼麻酔医、自動車運転で人格が変わるナー…

東大主席が教える超速「7回読み」勉強法

【作者】 山口 真由 【あらすじ・概要】 作者は東大在学中に司法試験と国家公務員一種を取得し、主席で卒業。その後財務省を経て弁護士として企業法務に従事、ハーバードロースクールに留学など凄まじい経歴の持ち主。 自分の勉強法である「7回読み」の解説…

盤上の夜

【作者】 宮内 悠介 【あらすじ・概要】 囲碁、チェッカー、麻雀、将棋、チャトランガ(古代チェス)といった盤上ゲームに魂ごと持って行かれた人物たちの短編集。独立した短編ではあるが、ジャーナリストの視点から各話の主人公たちを一貫した視点から描い…

決断力

【作者】 羽生 善治 【あらすじ・概要】 当時圧倒的な強さで棋界を騒がせた羽生善治氏の本。 才能とは、一瞬のひらめきではなく、情熱を持ち続けることにあると述べている。若さには勢いがあるが、長きに渡り時に挫折感を抱くことがあっても、諦めずに一つの…

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

【作者】 山本 元、大橋 弘 【あらすじ・概要】 金融知識をほとんど持たない青年が、専門家の意見を聞くというスタイルで 初心者に適した投資方法を説明する本。 紹介される内容はごくシンプルで、推奨されているのは以下の商品だけ。 ・個人向け国債変動10…

読書脳 ぼくの深読み300冊の記録

【作者】 立花 隆 【あらすじ・概要】 冒頭は東大図書館副館長の石田氏との対談で、コンテンツのデジタル化の急速な進展で「本を読む」ことの位置付けが変わってきていることを語っている。 立花氏はヘッドラインを見ただけで理解した気になるなど、「浅い読…

幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ

【作者】 知念実希人 【あらすじ・概要】 天久鷹央シリーズの最新刊。 手術終了後、全身麻酔から覚醒しつつあった患者と麻酔医の二人しかいない部屋で、麻酔医がメスで殺され、患者が容疑者とされた。その患者は主人公である鷹央、小鳥遊と同じ病院に勤務す…

ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人

【作者】 ハーブ・エッカー 【あらすじ・概要】 お金に対する認識を、正しい「お金の設計図」に書き換え、金持ちの思考回路を手に入れることで、正しいお金持ちを目指そうという話。 育ってきた環境や聞いてきた言葉、トラウマ的体験などから、無意識のうち…

仮想通貨とフィンテック

【作者】 苫米地 英人 【あらすじ・概要】 ビットコインなど、インフォメーションテクノロジーを活用した、ファイナンスであるフィンテックについての概説的な本だが、通貨や金融の起源や、暗号化技術の基本まで幅広く、わかりやすく説明されている。 フィン…

《新装2017》本好きのための Amazon Kindle 読書術:電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!

【作者】 和田 稔 【あらすじ・概要】 読書をより効率的・効果的にしていくための、Kindle 活用方法。 なぜKIndelが優れているのか、紙の本と比べて何が良いのかという点で、 ・かさばらず複数を常に持ち歩ける。 ・隙間時間を利用して読書量を増やせる。 ・…

彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?

【作者】 森 博嗣 【あらすじ・概要】 近未来、人工細胞により人間がほぼ不老不死となるのと引き換えに、生殖能力を急激に失いつつあった。一方、人造人間である ウォーカロンは最初は機械で作られていたが、徐々に人工細胞が用いられ ほぼ全身が有機物とな…

想像して想像する 望み通りの未来を創るイマジネーション力

【作者】 尾崎 里美 【あらすじ・概要】 Hypnotherapist(催眠セラピスト)として、セミナーなどを開催する作者の話。 前半は恵まれない環境からヘアアーティストとして頭角を表して事業を成功させた事や、その後海外への留学でセラピストとしての資格を取り…

バビロンの大富豪「繁栄と富と幸福」いかにして築かれるのか

【作者】 ジョージ・S・クレイソン 【あらすじ・概要】 古代バビロニアから出土した粘土板に刻まれていた、富を増やすための法則が説明される。大富豪となった幾人かの人生譚の形で、ストーリーに乗せて語られる。 そこで語られる五つの法則は、 ① 収入の十…

千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 (上・下)

【作者】 松岡 圭祐 【あらすじ・概要】 元自衛隊員の臨床心理士である岬美由紀がヒロインとして活躍する連作の最終作。もともと小学館から出ていた話を、全シリーズ全面的に改定して角川文庫から出版している。 本作は上下巻を合わせて1200ページを超える長…

64(ロクヨン)上・下巻

【作者】 横山 秀夫 【あらすじ・概要】 バリバリの刑事だった主人公が警務部の広報官となり、刑事部と警務部、警視庁と現地の警察署の権力争いに翻弄されつつ、自らの職業倫理や家族との関係を見つめ直していくストーリー。 醜形妄想に蝕まれた主人公の娘の…

ぼくたちに、もうモノは必要ない。

【作者】 佐々木 典士 【あらすじ・概要】 ミニマリストとして情報発信している 佐々木氏の著作。幅広い見方からミニマリスト的な生き方を推奨している。 モノを溜め込んでしまうのは、人がモノに飽きるから。人は絶対値ではなく差を認識するので、欲しかっ…

この国のかたち(3)

【作者】 司馬 遼太郎 【あらすじ・概要】 明治開国後、それまで西洋文化を吸収してきたオランダから、重点が急遽移ったこと、社(しゃ)という共同体の原型が今日まで生き続けていること、七福神はほとんどが外国生まれの神であること、明治後初めての官立…

君の膵臓をたべたい

【作者】 住野よる 【あらすじ・概要】 人と交わることを避け、全てを自分の中で完結させようとしていた男子高校生である主人公が、女子クラスメートの”共病文庫”を読み、彼女が膵臓を病み余命が長くないことを知ってしまう。「人との関わりこそが生きること…

またやぶけの夕焼け

【作者】 高野 秀行 【あらすじ・概要】 昭和40年代頃の少年の日常を描いた作品。一学年上の”カッチャン” を中心に集まったカッチャン軍団が、八王子を舞台に冒険を重ねていく。ドブ川の源泉まで歩いて見たり、ミヤマクワガタ取りや野球で盛り上がったり、手…